...病院が全部アパリに移ることになった...
石川欣一 「比島投降記」
...河原へ下り危うき板橋を過ぎて対岸に移る...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...徒渉して右峰に移る...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...次ぎの発見に移る時分には大概前の真理を忘れて居た...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...それとも祖母になり祖父自身になり魂が乗り移るのか明かでないが...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...相談の上移る事に極(き)めたのです...
夏目漱石 「こころ」
...如何に旨く移る、如何に自然に移る、如何に讀者を啓發する樣に移る、如何に讀者を驚かす樣に移る、如何に讀者の頭を屈伏させる樣に必然に移る、――是等が此の興味を圍繞する諸條件である...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...さて混ぜ物処理の問題を考えるに当たって今度は我々が気づく他の観点に移ることにしよう...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...一九一七年三十四歳アルヒミステン街の借間からパレ・シェーンボルンに移る...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」年譜」
...それから更に青から金へと移るすももの色の變化...
堀辰雄 「日付のない日記」
...それからまた青から金へと移る李(すもも)の變化...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...移るものの移るにまかせ...
正宗白鳥 「冬の法隆寺詣で」
...ことに嬰ハ音に移るところが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...源氏は簡単に良人(おっと)の家へ移るとしても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その考えは新九郎のことに移ると...
吉川英治 「剣難女難」
...彼が固く守備を称(とな)えていたのもやがて積極的攻勢に移る前提であったことが...
吉川英治 「三国志」
...深夜の潜行へ移るには...
吉川英治 「私本太平記」
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