...彼等は東京へ移ることになつた...
芥川龍之介 「貝殼」
...新しい火の※(ぱっ)と移る...
泉鏡花 「印度更紗」
...数丈の空のブランコからブランコへと飛び移る軽業を習い覚えてしまった...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...断じて「盥(たらい)よりたらいに移る五十年」であってはなりません...
高神覚昇 「般若心経講義」
...われは茫然として時の移るをも知らざりき...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...三吾々はブルジョア社会学――乃至心理学――で云う所謂「社会心理学」の問題へ移る...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...自然科学と文化との関係に移る...
戸坂潤 「辞典」
...そう一足飛(いっそくとび)に片方から片方へ移る訳に行かなかったのに...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ニヴィイユ元帥は全軍を躍らせて総攻撃に移る...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...小林の話に移るが――」「彼は□出した...
牧野信一 「卓上演説」
...軍港街に移ると間もなく「鈴谷」進水式拝観の光栄に浴し...
牧野信一 「緑の軍港」
...手を交互左右に伸ばして樹枝を捉え進み移る状(さま)...
南方熊楠 「十二支考」
...かくのごとく数夕してすなわち他処に移る故久しくても敗れず...
南方熊楠 「十二支考」
...北条へ移ることが決った時は...
柳田国男 「故郷七十年」
...時代の移るにつれて始終一定していたわけでもないようである...
柳田国男 「山の人生」
...追手が来たら、やりすごすつもりで、……岩の一つへ足をかけ、物音を聞きすまして、次の岩へ移る、という動作を繰り返しながら...
山本周五郎 「山彦乙女」
...それまでには大坂へ移ることにし...
吉川英治 「新書太閤記」
...ダルメイダは次の日に領主が会堂用地として与えた旧城趾に移る許可を求めた...
和辻哲郎 「鎖国」
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