...いわゆる真の不思議と称すべき事項も夥多(かた)あれば...
井上円了 「おばけの正体」
...これがすなわちトキまたはユタと称するものであります(そして後には神人にしてこれを職業とするものも出るようになりました)...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...俗に大曲(おおまがり)と称する急カーブにさしかかるのだ...
江戸川乱歩 「鬼」
...これまで団体的精神とか服従本能とか称えてきたが...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...屡(しば/\)県監(けんかん)の褒賞(はうしやう)を拝(はい)して氏の国称(こくしよう)を許(ゆるさ)る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...上州方面では平岳と称するのであるまいかと想うて...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...色慾の Warming-up とでも称すべきか...
太宰治 「チャンス」
...料理(クイジイン)は何故に美術と称するを得ざるや...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...君の智を検証から抽き出して来るものだからこそ抽象と称せられるのだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...そうして序破急と言いあるいは起承転結と称する東洋的モンタージュ手法がことごとく映画編集の律動的原理の中にその同型(ファクシミレ)を見いだすのである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...当時の陸軍では非職のことを「げじげじ」という俗称が行なわれていた...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...ただそれが充分に展開されなかったり充分に自覚されなかったりした種々な歴史的段階を総称して...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...イギリスでショーと並び称せられた特色ある批評家チェスタトンの「探偵小説擁護論」(『新青年』所載)である...
平林初之輔 「二つの文学論」
...その他にはなく彼岸ザクラの名が一般の通称である...
牧野富太郎 「植物記」
...一番終りの葉は少々形ちが小くてトメバと称えます...
牧野富太郎 「植物記」
...東国を朝早く鳴く鶏に併(あわ)せて鳥が鳴く吾妻と称えただろうと...
南方熊楠 「十二支考」
...当時良三(りやうさん)と称してゐた談話者塩田氏より長ずること二歳であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...もとは千度参(せんどまい)りと称して...
柳田国男 「母の手毬歌」
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