...自称三段のこの先生は五尺八寸という雄偉なる体躯にものを言わせて...
犬田卯 「瘤」
...花柳病の最も少なきを以て称せられているけれども...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...周さん自ら称していたあの「奴隷の微笑」の如き卑屈の影は...
太宰治 「惜別」
...百貨店と自称するもの一軒...
種田山頭火 「行乞記」
...その哲学を盲目と称する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...越中守宗音入道と称して潜んでいたらしい...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...色悪と当時称せられた姦淫が事件の裏に秘(ひそ)んでいるのに極まっていた...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...何処(どこ)か近くの家で百萬遍(ひやくまんべん)の念仏(ねんぶつ)を称(とな)へ始める声が...
永井荷風 「すみだ川」
...時には敵とは称せずとも吾人(ごじん)の勝つべき相手もある...
新渡戸稲造 「自警録」
...自から彼の親類と称している例の大尉などの筆紙(ひっし)につくし難(がた)いほどの喜びとなる運命だろう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...今だにシヨーペンハウエルとは別個のスコペンホイルと称ふ哲学者があるんだと思つてゐるだらうよ...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...形態の観察と用途の調査こうして名称がわかったら...
牧野富太郎 「植物記」
...称名報恩に対して...
三木清 「親鸞」
...またはとんとん葺きなどと称して...
柳田国男 「母の手毬歌」
...その称呼をも御前様お姫様を以て自ら僭(せん)しつつあります...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...質子構(ちしがま)えと称(い)われる小さい一棟を当てがわれて住んでいた...
吉川英治 「剣の四君子」
...「病中――」と称して...
吉川英治 「三国志」
...宮方と称(とな)えても...
吉川英治 「私本太平記」
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