...これ何上人の遺骨なりと称し...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...姪だと称するニーナ嬢をつれて...
海野十三 「爆薬の花籠」
...調髪師と称するには...
辰野九紫 「青バスの女」
...千五百トンの荷物と二千二百人ほどの乗客の外に船員の数が八百二十七名と称している...
寺田寅彦 「話の種」
...それ故皆人横井の識鑑の高きを称し候よしに御座候...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...この精神界を研究すると称する所謂精神科学(例えば実験心理学)とは...
戸坂潤 「科学論」
...新一楽帖(しんいちらくちょう)と自称している自分の画帖を見せた...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...両掌(りょうて)を合せて静かに静かに念仏を称(とな)えておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何か呪文を称(とな)えるように...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...お前は、口でばかり、ギリシヤが何うの、プラトンが何うのと大それたウワ言ばかり云つてゐるが……」それあ少々違ふぞ、森雄一郎よ――と私が横槍を突かうとするのも知らずに彼は僭越にも語を継いで、「あいつは、この通り傑れた小説を書いてゐるではないか、文芸評論――といふ題名で――形式に囚はれるな、文字に拘泥するな――小説とも称べ、詩とも称べ、なんなら戯曲とも称べ、御自由だ...
牧野信一 「卓上演説」
...いろいろな名称に伊太利(イタリー)そのまゝの地名や...
牧野信一 「山彦の街」
...小螺化石多く出るから小螺躍び出て地を崩したというはずのところノーヅツなる奇形化石に令名をしてやられて今もその谷穴をノーヅツと称う...
南方熊楠 「十二支考」
...玄瑞は出羽国山形より江戸に来て蘭門に入り、塩田秀三(しうさん)の家を継ぎ、楊庵と改称した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...適当なる総称が得られぬ場合にのみこれを新設したことは...
柳田國男 「地名の研究」
...大老などと僣称(せんしょう)されるようになったのは...
山本周五郎 「山彦乙女」
...おなじ偽称で難なく通りぬけた...
吉川英治 「私本太平記」
...又の名を内蔵助(くらのすけ)とも称(い)った...
吉川英治 「山浦清麿」
...しかも空前絶後と称せられる貴い四天王が...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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