...私憤を晴らすために暴力を振るうのは良くない...
...彼は私憤を晴らすために仕事に徹底的に取り組んでいる...
...私憤を棚に上げて、公正な判断を下すことが大切だ...
...彼女は私憤を抱えているようで、いつもイライラしている...
...私憤を捨てて、相手の立場に立って考えることが必要だ...
...蟹の猿を殺したのは私憤(しふん)の結果にほかならない...
芥川龍之介 「猿蟹合戦」
...己(おのれ)の無知と軽卒(けいそつ)とから猿に利益を占められたのを忌々(いまいま)しがっただけではないか? 優勝劣敗の世の中にこう云う私憤を洩(も)らすとすれば...
芥川龍之介 「猿蟹合戦」
...私憤と云へば私憤...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そうした場合も正造の罵倒は決して私憤からではなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...決して私憤を意味しない...
辰野九紫 「青バスの女」
...或は私憤を洩(も)らす為めに書き上げたとか...
「予の描かんと欲する作品」
...その集中のためには小怨私憤を去って大きく纒まらなくてはならぬと思います...
山本周五郎 「新潮記」
...私の怒が私の生活に必要なために発する公憤でなくて他人の不誠実と不聡明とに反応する私憤であり...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...それを私憤にまかせてみだりに斬り殺したのは怪しからん」と...
吉川英治 「三国志」
...みだりに私憤をなして士卒を鞭打つようなことはくれぐれ慎まねばならぬ...
吉川英治 「三国志」
...それは陛下の御私憤にすぎません...
吉川英治 「三国志」
...私憤よりも公憤のほうが大きかったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...城将日幡景親と、軍監の上原元祐(もとすけ)のあつれき、味方同志の暗闘や中傷、それをめぐって策動する下部層の士気のみだれなど――城下に秀吉の大軍を迎え、背後に毛利家の興亡をにないながら、この中の人心は、人心の真美も純熱もあらわすことができないで、いたずらに人心の弱点――私慾、私憤、私闘といったような醜いものばかりを助成するような形態の下にあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼と信長との間の私憤私恨だけでは...
吉川英治 「新書太閤記」
...私憤ではない」「ははは...
吉川英治 「親鸞」
...――軍(いくさ)は私憤をもってするものではございませぬ...
吉川英治 「親鸞」
...露八のそんな私憤もいつか角(かど)がまるくなったのであろう...
吉川英治 「松のや露八」
...そもそも、おぬしの怒りは、私憤だから弱い...
吉川英治 「宮本武蔵」
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