...確かな事はわからない...
芥川龍之介 「偸盗」
...その面を殖やすといふ理屈は幾何学が確かな事だと認めてゐるのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...使用者さへ確かな責任あるものなら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...バートン・モスに到着せざりしことも確かなる事実なり...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...「英語はあなたの方が私より確かなのだから...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...そうして動かない確かなところが分りゃしないかと思うのです」これだけ云った敬太郎は...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...確かなことは判りません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...確かな事が知り度いんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうして親分はお栄を挙げなかったんです」「確かな証拠は一つもないよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...確かな時刻を知らせてくれ」「そんな事ならわけもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...確かな證據でもあつたのか」「縮緬(ちりめん)の赤い扱帶(しごき)で絞め殺されてゐるが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかなる場合に連濁が起るかという確かなきまりはまだ見出されない...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...子供達! お前達の人生はどうなるんだ? 確かなのは...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...確かなことは分らなかった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「そうだっけなあ」と私はもう一度不確かなように笑いながら言った...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...彼等すべてがおれの性行に対して示す漠とした尊敬――みんなは不確かながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...たのむ頼まないは此方の勝手なんだから彼の人が何と云おうが確かな人にした方がどれだけ安心でよかったか知れない...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...私がはっとばかりにとりのぼせてはしまわないことが確かなら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
便利!手書き漢字入力検索