...端麗(あでやか)さも端麗(あでやか)に...
泉鏡花 「印度更紗」
...あでやかなる女子の色も十年はよも續かぬものぞ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...あでやかさ! 水もしたたらんばかりの美少年というのは...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...今晩は――と例のあでやかな声が聞かれるだろうから...
田山花袋 「田舎教師」
...玄関の灯りにあでやかな姿態を映し出されつつ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...薄化粧のあでやかな女性が...
豊島与志雄 「文学以前」
...」秀子は山田に向って残酷なほどあでやかな笑顔を見せた...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...まだ残んの色あでやかな女に招かれたこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうあでやかに笑われた時は...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...昔はヱハガキにもなつたあでやかな美しい自分の姿が瞼に浮び...
林芙美子 「晩菊」
...その服裝のあでやかさといつたら! お召物はまるで白鳥のやうに眞白なやつで――ふう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...なんとあでやかに美しいことだらう! 女がほほゑんだ!……レヴコーはぶるつと顫へた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...容貌(かおかたち)が美しいとかあでやかであるとか...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...呉羽之介のあでやかな面上に...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...あでやかな笑いを見ると...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...若い娘の命をとる事もまっしろな張のある体をめちゃめちゃにする事でも平気なかおでやってのける力をもった刀でさえ錦の袋に入った大店の御娘子と云うなよやかな袋に包まれて末喜の様な心もその厚い地布のかげにはひそんで何十年の昔から死に変り生きかわりした美くしい男女の夢から生れた様なあでやかさばかりを輝かせて育った娘の名はお龍と云う...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...その絵付のあでやかさに至っては一旦それを眼にすると...
室生犀星 「陶古の女人」
...しかもあでやかな...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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