...」沙金は、あでやかな声で、笑った...
芥川龍之介 「偸盗」
...顔だけはあでやかにほほ笑んでゐた...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...あでやかに何だか寂しい姿が...
泉鏡花 「薄紅梅」
...あでやかに一揖(いちゆう)して...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...婀娜(あでやか)というか...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...魚のように泳がせているあでやかさ...
谷崎潤一郎 「秘密」
...乳のように白いむっちりした首と幅の広い肩をあでやかにくるんだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...花のようにあでやかな婦人のことをしゃべっていた...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...あでやかに笑って見せた...
豊島与志雄 「常識」
...いかにあでやかな女が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それに合わせて歌いまするそのあでやかな人と音色(ねいろ)……長口上は恐れあり...
中里介山 「大菩薩峠」
...夢の世を夢よりも艶(あでやか)に眺(なが)めしむる黒髪を...
夏目漱石 「虞美人草」
...すると嬋娟(あでやか)に盛粧(せいそう)したお延が澄ましてそこに坐っていた...
夏目漱石 「明暗」
...容貌(かおかたち)が美しいとかあでやかであるとか...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...うつくしい――あでやかだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あでやかに媚笑(びしょう)し...
山本周五郎 「百足ちがい」
...このあでやかな女の帯を...
吉川英治 「江戸三国志」
...お粂はあでやかに笑いました...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索