...二期八年間の任期中碌な仕事もしなかった代りに...
犬田卯 「瘤」
...どうせ碌なことアねいのだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それはともかくもこういう少年が成長したところで碌な者になるはずはない...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...到底碌な仕事は出来ぬ...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...署長……実際長と名のつくものに碌なのは無かつた...
薄田泣菫 「茶話」
...何一つ碌な事は仕出来(しでか)してゐないので...
薄田泣菫 「茶話」
...四十を越し候と人間も碌な事には出合わず...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...碌なことはありやしない...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...碌なことはありません...
豊島与志雄 「変な男」
...自分は不器用だから碌なものは出來ない積ではじめたのだが近來は少しは美的思想も發達して來たやうに感ぜられる...
長塚節 「教師」
...その姉が私は教育を受けていないので碌な手紙は書けないからと云ったという話が出た...
中谷宇吉郎 「Schreibe wie du sprichst」
...ゴーンと撞(つ)いても碌な音(ね)は出なかろう...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...此様(こん)な心持で碌な物が出来る筈もないから...
二葉亭四迷 「平凡」
...「かごや」をやってしみ/″\うちには碌な役者のゐないことが分る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...――「すべて古来の立派なる慣例を変更すべからず」「ヴァンダーヴォットタイムイティスの外には碌なものなし」「われわれはわが時計およびキャベツに忠実なるべし」議事堂の会議室の上に塔があり...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...「丘の向うからは碌なものが来るはずがない」という言いならわしがあった...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...あんたは碌な着物一枚無いらしいぢやないのよ...
牧野信一 「小川の流れ」
...どうせ碌なことはないでせう...
牧野信一 「毒気」
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