...二期八年間の任期中碌な仕事もしなかった代りに...
犬田卯 「瘤」
...碌な者ぢやないつて言つたでせう...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...四十を越し候と人間も碌な事には出合わず...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...碌なことはありやしない...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...どの室にも碌な家具は置いてなく...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...なるほど碌なものにはならない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...どうせ碌な所ではあるまい...
夏目漱石 「坊っちゃん」
......
仁科芳雄 「日本再建と科學」
...碌な者(もん)じゃなか...
火野葦平 「花と龍」
...どうせ碌なことはないからと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...どうせ碌な物ではない...
二葉亭四迷 「平凡」
...こんなものに朝っぱらから来られると碌なことはない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「かごや」をやってしみ/″\うちには碌な役者のゐないことが分る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...たゞR氏の背後にむつくりと端坐したまゝ碌なお辞儀ひとつしないで...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...どうせ碌なことはないでせう...
牧野信一 「毒気」
...余り旨(うま)い物でないそうだからこの世界ではとかく辛労せねば碌な物が口に入らぬと知れる...
南方熊楠 「十二支考」
...碌なものがあるわけはない...
吉川英治 「折々の記」
...碌な事あありゃしねえ……おやッ」「何だ! どうしたい?」「兼(かね)ッ...
吉川英治 「剣難女難」
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