...その端が指輪の二つはまった大理石のような葉子の手にもてあそばれていた...
有島武郎 「或る女」
...石のような不動の沈黙から急に生き返って来る...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...美しい宝石のような模様の罐に入ったのを買ってやったのである...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...何か黒い石のようなものを手にして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...肉は白い大理石のような色をしていて...
中谷宇吉郎 「母性愛の蟹」
...沢庵石のようなものが...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...まるで石のような心を持っている...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...あの手紙は磁石のような吸引力を妾に対してもっていた...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...判事は相変らず化石のような調子で話しつづける...
平林初之輔 「予審調書」
...噴水の下に宝石のような綺麗な花を咲かせている灌木と...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...大理石のような真っ白い顔に...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...石を建てるのはいやだがやむなくば沢庵石のようなごろごろした白い石を三つか四つかころがして置くばかりにしてもらおう...
正岡子規 「墓」
...お石のような女を出入りさせるくちおしさと...
「小祝の一家」
...細君が日向の小石のような暖くて乾いてさっぱりした小説をかいていると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...木像蟹の頬ゲタで火打石のような音を発したとたんに...
吉川英治 「私本太平記」
...はやくお開(あ)けください」「よしッ、心得(こころえ)た」と、竹童、手をかけたが、開(あ)かばこそ、石のような重さ、咲耶子(さくやこ)とともに力をそろえて、ウムと四、五寸(すん)ほど持ちあげるとあとはすなおに、ギイと蝶番(ちょうつがい)がきしんで径(けい)三尺(じゃく)四方(ほう)の口がポンと開(あ)く...
吉川英治 「神州天馬侠」
...小石のような雹(ひょう)が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...液体の上には磁石のような物が浮かんでいて...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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