...短冊の舌は知らん顔で...
泉鏡花 「薄紅梅」
...知らん顔で口を拭いて澄ましていようなどと言う人があるが...
泉鏡花 「婦系図」
...あとは知らん顔で...
高見順 「いやな感じ」
...それで知らん顔で...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...」彼女が不平そうにぶつぶつ云ってるのを知らん顔で...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...それ以外はいつも知らん顔で...
豊島与志雄 「水甕」
...南さんが手を差出したのも知らん顔で...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...知らん顔で迎えました...
夏目漱石 「こころ」
...知らん顔で納まっている由兵衛が癪にさわるが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...働くときには知らん顔では困るからね」と...
原民喜 「小さな村」
...私はそれには知らん顔で...
堀辰雄 「晩夏」
...獣医(じゅうい)はしかしその両方の前を知らん顔で通り過(す)ぎて...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...よう云わはったわ」桃龍は知らん顔で卓の上の硯箱(すずりばこ)をあけ...
宮本百合子 「高台寺」
...あんたあ知らん顔で見てゐなすつたよ...
三好十郎 「地熱」
...しかも裁判所は知らん顔である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...知らん顔で熱心に観察をつづけている...
山川方夫 「博士の目」
...他事(あと)は途中(みち)で擦違(すれちご)うても知らん顔です...
夢野久作 「近世快人伝」
...知らん顔でいろっていうのか」「おい...
吉川英治 「新・水滸伝」
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