...矢来に一処(ひとところ)あったが...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...風の爽かなこと!飛脚は矢来に何を見るともなほも往くだらう元気に元気に...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...竹矢来を越えて飛込んだ一人の美女...
野村胡堂 「十字架観音」
...竹矢来をメリメリとやぶって...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...まわりの竹矢来がいちどにメリメリとやぶられて...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...――竹矢来の外に...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...裸馬の前――ピタリと竹矢来の入口を塞(ふさ)いだのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...竹矢来を取巻く見物は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...矢来の後ろには多くの見物人...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...ジロリと土手下を横目で睨んでおいてスタスタ二人のあとを追って姿を消す)(仙太と段六は礼をいうのも忘れてしまって茫然としてその後姿を見送っている――ウロウロしていた女房はもうズット先程から仕置場矢来の方へでも降りて行ったのか姿を見せない...
三好十郎 「斬られの仙太」
...おめえにもこれっ限(き)り……」「オオ、磔刑(はりつけ)の日にゃ、矢来の外で、この子を抱いて、見送ってやるぜ」「どうか、お達者に...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...着かざッた男女は遊山気分で矢来にむらがり...
吉川英治 「私本太平記」
...矢来(やらい)もひろく取らねばならんし...
吉川英治 「私本太平記」
...公宗は胸を八ツ裂きにされつつ呵責(かしゃく)の矢来(やらい)の中にいるようだった...
吉川英治 「私本太平記」
...出ろッ矢来の外へ」見物の雲集に、矢来は揺れる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...新当流の兵法者有馬喜兵衛が矢来を構え...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...矢来の中で打ち殺した時は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...幕と筵(むしろ)でかこんであるその広い矢来のうちでは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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