...殆ど毎日のように行っていた矢来の婆さんの家(ところ)へは此の十日ばかりというもの...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...矢来下(やらいした)行き電車に乗って...
寺田寅彦 「破片」
...静子の家は矢来町にあったが...
豊島与志雄 「運命のままに」
...風の爽かなこと!飛脚は矢来に何を見るともなほも往くだらう元気に元気に...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...矢来の外の群衆が...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...通して下され」竹矢来に飛び付いた時は...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...町内または知人らから竹木を集めて町の入り口に防禦の柵矢来を構うるやからもあった...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...俗士族は脇差(わきざし)を一本挟(さ)して頬冠(ほほかむ)りをして颯々(さっさつ)と芝居の矢来(やらい)を破(やぶっ)て這入(はい)る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...正面後ろの矢来をくぐって橘登場...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...矢来(やらい)の修理に出された...
山本周五郎 「さぶ」
...いまは海に沿って高さ九尺の矢来がまわしてある...
山本周五郎 「さぶ」
...大川に面した矢来に沿って...
山本周五郎 「さぶ」
...新九郎の身も気づかわれたので矢来に雪崩(なだれ)る人浪を避けて...
吉川英治 「剣難女難」
...たくさんな人影が矢来をめぐッて佇んでいる...
吉川英治 「私本太平記」
...ジロジロと矢来の周囲(しゅうい)を見たり...
吉川英治 「神州天馬侠」
...どっちがです?」「矢来(やらい)のそとに立っているやつらよ」「すると...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ふたりは矢来(やらい)のきわをはなれながら...
吉川英治 「神州天馬侠」
...矢来下(やらいした)の方へ通じる広い通りを三...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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