...お庭へ曲るところに竹矢来をして鵞鳥が二羽飼つてあるのが怖くてしやうがない...
中勘助 「銀の匙」
...徳田秋声等の諸先輩折々矢来の閑居に来(きた)るを見ておのづから辱友(じょくゆう)となることを得るに至れり...
永井荷風 「書かでもの記」
...が、天魔太郎は、竹矢来のすみに、ギュウギュウ追いつめられてしまいました...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...ふたりは矢来の中ほどまで左右からちかよると...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...もとの竹矢来の中へもどるわけにもゆかず...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...正面後ろの矢来をくぐって橘登場...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...初花楼に対するお役人衆の憎しみの強さよと云ふ矢来外の人々のつぶやき...
夢野久作 「白くれない」
...青竹の矢来を結(ゆ)いめぐらし...
吉川英治 「剣難女難」
...矢来の外の万民が生証拠(いきしょうこ)じゃ...
吉川英治 「剣難女難」
...矢来外の人の少ないところにかがんでいた若い武士へ...
吉川英治 「剣難女難」
...よそながら矢来の外で胸躍らせていたのであった...
吉川英治 「剣難女難」
...矢来(やらい)のなかへ斬(き)りこみ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...刑場(けいじょう)の矢来(やらい)ぎわまで...
吉川英治 「神州天馬侠」
...青竹(あおだけ)をくんだ矢来(やらい)の先が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...カラカラと矢来の竹の先が寒風にふるえて鳴った...
吉川英治 「親鸞」
...この空地のうちでは最も大きな矢来が一つ見える...
吉川英治 「宮本武蔵」
...眼のまえの矢来に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...矢来の北条どのなどの推挙により...
吉川英治 「宮本武蔵」
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