...看よ看よ今日において宇内(うだい)を睥睨(へいげい)する通邑大都(つうゆうだいと)のごときも...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...其蝮蛇の如き眼光もて四方を睥睨するの...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...天下を睥睨(へいげい)するという渾成(こんせい)と...
中里介山 「大菩薩峠」
...既にして佛々はさきに激然として踞して睥睨せし所の巖頭...
長塚節 「草津行」
...四邊を睥睨しながら...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...界隈(かいわい)を睥睨(へいげい)してゐる有徳(うとく)の町人丁子屋(ちやうじや)善兵衞...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...太平洋を睥睨してゐる恐しく眺望のいい場所だった...
原民喜 「馬頭観世音」
...四方を睥睨(へいげい)する...
火野葦平 「花と龍」
...手もなくプロメシュースそっくりだ! 鷲のように辺りを睥睨(へいげい)しながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...当時の慷慨家をして「彼巍然(ぎぜん)たるニコライ会堂」あるいは「東京市中を睥睨(へいげい)する希臘(ギリシャ)教会堂」と慷慨せしめたる...
正岡子規 「四百年後の東京」
...四辺を睥睨(へいげい)したであろう...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...私は琉球の見事な赤屋根の上からいつも吾々を睥睨(へいげい)している「しいさあ」(獅子)を指しているのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...老父の剣すらひそかに睥睨(へいげい)するの風があった...
吉川英治 「剣の四君子」
...あたりを睥睨(へいげい)している異様な敵人のまわりには――文字どおり甲冑(かっちゅう)の「鉄桶(てっとう)」ができて――それも藤吉郎の手もとと眼(まな)ざしを恐れてか...
吉川英治 「新書太閤記」
...左腰へ拳(こぶし)をあてて少し身を捻(ねじ)りながら睥睨(へいげい)した...
吉川英治 「親鸞」
...群小を睥睨(へいげい)する威風があった...
吉川英治 「親鸞」
...天下の陶器師を睥睨(へいげい)している...
吉川英治 「増長天王」
...酒杯(さかずき)ごしに睥睨(へいげい)して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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