...彼はサッカーの試合の看客だった...
...観衆の中にはたくさんの看客がいた...
...彼女はバレエの公演を見るために看客席に座っていた...
...試合中に声を出しすぎたら、他の看客に迷惑がかかるよ...
...今日は雨が降っているので、野球の試合の看客が少なかった...
...大抵看客などは忘れてしまふ...
芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」
...なぜと云へば同じ桝に彼自身の芝居を見てゐる作者は看客よりも面白い見ものだからである...
芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」
...この頃の能の看客はお嬢さんを大勢まじへてゐる...
芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」
...それは最初の興味を惹(ひ)いた能の看客のことである...
芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」
...みじめな看客に違いなかった...
芥川龍之介 「将軍」
...まことに我等看客には都合好き制度と言わざるべからず...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...土間に並べたる腰掛に雑然と看客の坐れることはこの劇場も他と同様なり...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...看客のうけあしきを見て...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...』『花道から看客を案内するのか?』『さうだ...
石川啄木 「散文詩」
...ある情操とが浅い看客の眼を喜ばせるばかりである...
田山録弥 「或新年の小説評」
...弁士の声や華やかな映画や広間にぎっしりつまってる看客などから...
豊島与志雄 「神棚」
...今もしこれらの図にして精密なる写生の画風を以てしたらんには特殊の時代と特殊の事相(じそう)及び感情は忽(たちまち)看客(かんかく)の空想を束縛し制限すべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...雁次郎の仕草を人形に移して看客の意を迎ふるなど言語道断の事屡なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...かゝる下町には毎夜沈滯せる濃霧の中に花と寶石と衣裳とに飾られたる情死と合戰との演劇ありて看客を招き集るなり...
永井荷風 「佛蘭西人の觀たる鴎外先生」
...日曜日でない平日でも看客は札売場(ふだうりば)の前に長い列をなし一時間近くたって入替りになるのを我慢よく待っていたものだ...
永井荷風 「裸体談義」
...災難の原因は看客の理性の不足でもない...
ゲオルヒ・ヒルシユフエルド Georg Hirschfeld 森林太郎訳 「防火栓」
...看客は彼を見守つてゐる...
堀辰雄 「クロオデルの「能」」
...幾千ということない看客を呑みこんでいる建物が...
室生犀星 「幻影の都市」
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