...此點に於いて自然の光と精神の光とは相違するのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...日本の鑑定家達の意見がかくも相違することを示し...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...これは人間と他の動物との財産制度の絶対的に相違する点で...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...・酔中の思考や行動がいつものそれらと相違するといふことは...
種田山頭火 「其中日記」
...もっともこのようにめいめいの見解の相違する事は...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...真理性の二つの典型の相違する点...
戸坂潤 「科学方法論」
...二つの質的に相違するものの間に何等の媒介がないということではない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...もちろん相違するところはあるが...
野間清六 「百済観音と夢殿観音と中宮寺弥勒」
...その事物が(実際は)その原因と最も重要かつ有効な事情において相違するにもかかわらず...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...嘉門と主人公はだからひどく相違するやうでありながら...
北條民雄 「覚え書」
...「同じ用語同じ花月にてもそれに対する吾人(ごじん)の観念と古人のと相違すること珍しからざることにて」云々...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...只原子の組成の簡單か複雜かによつて相違するにすぎないことが明かになつたからである...
宮原晃一郎 「科學的の神祕」
...程度といい形態といいあんなにも相違する種々様々な精神を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...読者諸子のうちからまた「史実と大いに相違するが?」という抗議の来ないまえに...
吉川英治 「随筆 新平家」
...この点において人類の教師と英雄とは明白に相違する...
和辻哲郎 「孔子」
...ローマ帝国と神聖ローマ帝国と近代ヨーロッパ諸国とが相違するほどには相違しているのである...
和辻哲郎 「孔子」
...この画が初唐様式の画でありながらしかも気韻においてそれと相違することをも認めなくてはなるまい...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...これらの彫刻の持つ内容がいかに根本的に相違するかは一層明白となる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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