...相違するのと同じ事である...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...カルデアの創世記物語とユダヤのそれとの相違する主要の点は...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...大體から見て他國の學者と著しく相違する點は支那の學者達が...
橘樸 「支那を識るの途」
...しからばこれらの在来の時空四次元的芸術と映画といかなる点でいかに相違するかという問題が起こって来る...
寺田寅彦 「映画芸術」
...もっともこのようにめいめいの見解の相違する事は...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...然るに用語文体の組織が全然相違するためでもあるが...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...真理性の二つの典型の相違する点...
戸坂潤 「科学方法論」
...二つの質的に相違するものの間に何等の媒介がないということではない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...その事物が(実際は)その原因と最も重要かつ有効な事情において相違するにもかかわらず...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...今の家内の調子がむかしとは大(おおい)に相違するは文三にも解る...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「同じ用語同じ花月にてもそれに対する吾人(ごじん)の観念と古人のと相違する事珍しからざる事にて」云々...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...市場に出す家畜を飼う費用が時期を異にするにつれ相違するからである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...シュペングラーが彼特有の人間學の基礎に於て如何に前者とは相違する歴史解釋を企てたかを若干指摘しよう***...
三木清 「歴史哲學」
...程度といい形態といいあんなにも相違する種々様々な精神を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...前後の状況は甚だしく相違するが...
柳田国男 「山の人生」
...も早や互いに惻隠の情さえ通わぬのはただ想うふるさとの相違するものあるばかりかもしれなかった...
横光利一 「旅愁」
...この画が初唐様式の画でありながらしかも気韻においてそれと相違することをも認めなくてはなるまい...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...これらの彫刻の持つ内容がいかに根本的に相違するかは一層明白となる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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