...其の雨も勤めなければならない役目に相応した限度を超える事はない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...共和政治に相応したる宗教組織あり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...いかにもそれに相応した言葉で...
上田敏 「『新訳源氏物語』初版の序」
...僕自身に相応した恋愛戦術でも公開することにしよう...
海野十三 「恐しき通夜」
...大きさに相応したのろさを以(もっ)て...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...周囲の空気とかけ離れたその心持に相応したものであった...
徳田秋声 「黴」
...そこにやがて常識の尊重を裏づけるに足る足場の一部分(今の場合に相応した一部分)があるからだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...丁度それに相応した姿の絵とが沢山あるが...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...この三つの事相(じそう)に相応したような情調が当時絶えずわが微(かす)かなる頭の中を徂徠(そらい)した事はいまだに覚えている...
夏目漱石 「思い出す事など」
...二十一彼は突然彼の体格に相応した大きな声を出して姉妹を呼んだ...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...話の題目は彼らの生活状態に相応した程度のものであった...
夏目漱石 「門」
...戦争中は「無」の独特な融通性によって侵略戦争に相応したし...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...妻君は客の心を察し顔に「そうですねー誰(たれ)か貴客(あなた)に相応した娘さんがありますとちょうどいいけれども...
村井弦斎 「食道楽」
...それに相応した仕方で考える方が一層敬虔である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もちろん時世に相応した幾つかの補充訂正をもって...
柳田國男 「垣内の話」
...もっと我々に相応した生活の仕方が...
柳田国男 「木綿以前の事」
...自分の身に相応したものを使え...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...天才に相応した名声に惚れ込んで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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