...神は必しも富貴なる人にのみ愉快を与えぬのである...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...女は一度嫁して其家を出されては仮令二度(ふたたび)富貴なる夫に嫁すとも...
福沢諭吉 「女大学評論」
...阿弟(あてい)の智にして富貴なる者に軽侮せられざるをえず...
福沢諭吉 「徳育如何」
...我れ富貴なりといえども...
福沢諭吉 「徳育如何」
...富貴な身の上になり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...すべての工藝を直観の鏡の前に素裸(すはだか)にせしめる時、この最後の審判によって天国を保証される者は、あの富貴なる者、智慧に高ぶる者、技巧を衒(てら)う者、それらの者ではあり得ない...
柳宗悦 「工藝の道」
...富貴なものにのみ美を認める見方は...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...民衆の器物が、受くべき価値以下に忘れられているのに対し、富貴な品は、受くべき価値以上に認められているのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...人知に守られる富貴な品より...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...それに被告が無智であればあるほど富貴な蕩児に反感を持つたにちがひないとの前の自分の推断は...
横光利一 「マルクスの審判」
...富貴な金持は、たちまち家財を隠匿して、閑地へ散ってしまう...
吉川英治 「三国志」
...巨富を擁する商人が赤貧の武士に対して富貴なる者に対すると同じように尊敬の態度を取るということは全く珍らしい...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索