...自分はモウ直視するに堪へぬ樣な氣がする...
石川啄木 「雲は天才である」
...常に直視する眼と...
石川啄木 「呼子と口笛」
...神を直観直視するの域に至ったのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...此の近世初頭に於ける人類の造型的権化をわれわれ東方の新らしい眼と心とを以てもう一度直視することは意味ふかい...
高村光太郎 「ミケランジェロの彫刻写真に題す」
...直視する勇気はない...
外村繁 「日を愛しむ」
...現実を直視する、厳しい言葉の背後に、例えば慈悲光とでもいったものが満ち溢れているのを感じた...
外村繁 「澪標」
...眼だけが真面目に私を直視する...
豊島与志雄 「聖女人像」
...犯罪そのものを直視するほかに...
野村胡堂 「胡堂百話」
...自分の眼で最初から事件を直視する心算でせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...直視するのをきらふといふ弊を...
長谷川時雨 「裸女の畫」
...直視するに耐えず...
久生十蘭 「海豹島」
...直視するに忍びない纒綿(てんめん)たる情景だったということだった...
久生十蘭 「蝶の絵」
...何の教授にも左うである通り教壇の人の姿などは直視することもなし...
牧野信一 「文学とは何ぞや」
...決して相手の顔を直視することなく横を向いて...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...眼を見開いてそれを直視することができないのならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...面と向って直視することが出来なかった...
蘭郁二郎 「魔像」
...母親の顔を直視する...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...看衆は王を直視することは許されない...
和辻哲郎 「鎖国」
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