...娘が直様(すぐさま)その呼出しに応じたのも無理ではないと思われたからだ...
江戸川乱歩 「鬼」
...彼は直様(すぐさま)思い出して答えた...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...男は憤怒のあまり周囲のものを打壊して卒倒してしまう…………わたしはヨウさんに別れて家に帰ると直様(すぐさま)読掛けたこの小説の後半をば蚊帳(かや)の中で読んだ...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...長吉(ちやうきち)は直様(すぐさま)別れた後(のち)の生涯(しやうがい)をこま/″\と書いて送つたが...
永井荷風 「すみだ川」
...そして直様(すぐさま)...
永井荷風 「すみだ川」
...長吉は直様(すぐさま)別れた後(のち)の生涯をこまごまと書いて送ったが...
永井荷風 「すみだ川」
...破損すれば直様古きを棄てて新しきを購うようになった為めであろう...
永井荷風 「巷の声」
...直様(すぐさま)代りの男を見付けて...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...門をたたくと直様(すぐさま)女中が雨戸をあけたので...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...感じ易い心は直様秋の黄昏に我れ知らず耽(ふ)けるやうな果しのない夢想に引き入れられる...
永井荷風 「花より雨に」
...直様(すぐさま)慶応義塾病院に電話をかけ...
永井荷風 「ひかげの花」
...召使ふものの知らせにて離れの一間(ひとま)に住み給ひける母上捨て置きてはよろしからずと直様(すぐさま)医師を呼迎(よびむか)へられけり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...娘は直様元気づき...
永井荷風 「雪の日」
...第二の門内に這入ると地盤が一段高くしてあって第一と同じ形式の唯(た)だ少しく狭い平地は直様(すぐさま)霊廟を戴く更に高い第三の乃(すなわ)ち最後の区劃に接しているのである...
永井荷風 「霊廟」
...女は直様(すぐさま)県立千葉病院に入院せしめたるが生命覚束(おぼつか)なし...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...直様(すぐさま)釈す事はならぬが六ヶ月間人間界へ擯出しようと言ってやがてかの二竜を竜宮から追い出した...
南方熊楠 「十二支考」
...直様(すぐさま)蛙の口へ飛び込んで嚥まるるもあれば...
南方熊楠 「十二支考」
...それまで燃え立つやうに覚え候ふ胸の直様(すぐさま)水を浴(あび)せられ候ふやうになり...
森鴎外 「そめちがへ」
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