...一人が読めば一人だけを益する...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...直接に人生を益するほうのことは今日医術...
丘浅次郎 「誤解せられたる生物学」
...その他にも種々利益するところがあった...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...「英文学叢書」中の篠田錦策氏の註によって益するところが多かった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...人を損じて自ら益するに非ず...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...「羞恥(しゅうち)とはわれに益するところあらむと願望する情の謂いである...
太宰治 「もの思う葦」
...例の「美しくして高遠なるもの」を益するためとしてもよろしい...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...利用厚生にまで人を益する働きは...
中里介山 「大菩薩峠」
...従ってこれに関して読者諸君を益するような斬新(ざんしん)な勉強法もなければ...
「私の経過した学生時代」
...恐らく水浴が身体を益することは牛乳三合位飲むに優ると思う...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...他人を益する者にあらず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...もはや別に智徳を益すべき工夫もなきや」と...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...また後進をも益するようになったならば...
穂積陳重 「法窓夜話」
...われおもふに總ての學問は人を益するを待ちて纔(わづか)に成立つとも定めがたかるべし...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...すべての人間の中で最も人類を益するはずの人たちである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すこしでも動物学の知識を損益するところはないわけである...
柳田国男 「山の人生」
...何といってもこの論争は大変面白い読物であると同時に探偵小説を学ぶものにとって益するところの多いものであった...
山本禾太郎 「探偵小説思い出話」
...損益するところ知るべきなり...
和辻哲郎 「孔子」
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