...其實彼等を益する何物もないのに失望するならば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...家庭を益することは少く...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...その社会国家を益することは申すまでもありませぬ...
井上円了 「おばけの正体」
...己を制し世を益するものをいうので...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...世道人心を益するに幾倍の効があるかわからぬ...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...「崇敬とはわれに益するところあらむと願望する情の謂(い)いである...
太宰治 「もの思う葦」
...「軽蔑とはわれに益するところあらむと云々(うんぬん)...
太宰治 「もの思う葦」
...人を損(そこな)いて己れを益するにあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...四十歳になると益す多くの收入を得ると云ふやうな傾向である...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...家に益することありて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...秋毫(しゅうごう)も国に益すことなくして...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...筆の先で文章を書く量見(りょうけん)では決して世道人心を裨益する事が出来ん...
村井弦斎 「食道楽」
...もし彼みずからをさえ益するところなくば」と(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すべての人間の中で最も人類を益するはずの人たちである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...保全し利益するものもまた同じ数だけあることを予想させる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...多くを益するかを...
吉川英治 「折々の記」
...斎藤道三に利益する気にもなれないし...
吉川英治 「新書太閤記」
...損益するところ知るべきなりというのと...
和辻哲郎 「孔子」
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