...肉體の運動と略相似た意味に於いて精神の成長に裨益する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...その社会国家を益することは申すまでもありませぬ...
井上円了 「おばけの正体」
...凡(およ)そわれに益するところあらむと願望するの情...
太宰治 「もの思う葦」
...決して己れを損して他を益するがごときことをなさざるべきの理を知らざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...例の「美しくして高遠なるもの」を益するためとしてもよろしい...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...後世の史學を益することが多かつた...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...而も述べられたことから益するのは述べた人自身かそれと非常に相似的芸術家に役立つだけである...
中原中也 「芸術論覚え書」
...恐らく水浴が身体を益することは牛乳三合位飲むに優ると思う...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...家に益することありて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...世上一般の幸福をば損ずるのみにて少しも益するところあるべからず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...文学の上より見ればその早世のために損益する所なきが如し...
正岡子規 「病牀譫語」
...これ道徳修身の上にいくばくの益する所あるか...
正岡子規 「病牀譫語」
...確実な便益すらも犠牲にしている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...従って社会の下層階級を害するよりはむしろ益する傾向がなければならない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...すべての人間の中で最も人類を益するはずの人たちである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは我々を益するよりもかえって害することの方が多い...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あわせて天下に益することができるなら――直家の子らは...
吉川英治 「新書太閤記」
...損益するところ知るべきなり...
和辻哲郎 「孔子」
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