...当時の貸本屋フワンは誰でもだったが)信乃(しの)が滸我(こが)へ発足する前晩浜路(はまじ)が忍んで来る一節や...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...かの妖鬼たちの巣窟に向つて発足する...
太宰治 「お伽草紙」
...捨て置いて発足するわけには行かぬ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...力無く故土に向けて発足する...
太宰治 「竹青」
...またもや遠くに霞む椅子をめざして新しい長途の歩行に発足するだけだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...新たに発足するのである...
豊島与志雄 「或る日の対話」
...新たな検討探求に発足することを要求されている...
豊島与志雄 「文学以前」
...しかしいよいよその陸路に向って発足する事になった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...この屋敷を発足するところの姿を見ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...国際雪及び氷河委員会が正式に発足するとともに...
中谷宇吉郎 「国際雪氷委員会のことなど」
...各自発足することゝしようではないか...
牧野信一 「ゾイラス」
...それ故に哲学は懐疑から発足するのがつねである...
三木清 「哲学入門」
...いつでも虚無から発想発足するということです...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...その民芸が発足する...
柳宗悦 「雑器の美」
...松下助五郎が東海道を上るとて江戸を発足する条に...
柳田國男 「地名の研究」
...ここ霊山(りょうぜん)を発足するぞ」と...
吉川英治 「私本太平記」
...洲股(すのまた)へ発足する」「え……洲股へ」絶望に近いものが寧子の胸を墨のように濁した...
吉川英治 「新書太閤記」
...すでに京を発足する時から...
吉川英治 「源頼朝」
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