...当時の貸本屋フワンは誰でもだったが)信乃(しの)が滸我(こが)へ発足する前晩浜路(はまじ)が忍んで来る一節や...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...ウマでロンドンをひそかに発足すると...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...かの妖鬼たちの巣窟に向つて発足する...
太宰治 「お伽草紙」
...力無く故土に向けて発足する...
太宰治 「竹青」
...またもや遠くに霞む椅子をめざして新しい長途の歩行に発足するだけだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...新たな検討探求に発足することを要求されている...
豊島与志雄 「文学以前」
...この屋敷を発足するところの姿を見ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...正式に国際雪及び氷河委員会として発足することになったのである...
中谷宇吉郎 「国際雪氷委員会のことなど」
...いますぐ発足することは...
林不忘 「あの顔」
...今回前記の通り北隆館がこれを継承し再び発足する事となったのである...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...それ故に哲学は懐疑から発足するのがつねである...
三木清 「哲学入門」
...認識不足によって生ずる感情の偏行にすぎない」と片づけきれない人間の心から発足するのが文学の一つの本質であったと思う...
宮本百合子 「「結婚の生態」」
...その民藝が発足する...
柳宗悦 「民藝四十年」
...母が国へと言って発足するまでの話は...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...洲股(すのまた)へ発足する」「え……洲股へ」絶望に近いものが寧子の胸を墨のように濁した...
吉川英治 「新書太閤記」
...それへ発足するための一部戦として端(たん)を開いたものだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...弦之丞がいよいよ阿波へ発足する口火となるもの...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...将来の研究はここから発足するほかはないのである...
和辻哲郎 「孔子」
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