...それでいて艦の壁にビリビリとこたえる異様な大音響がしました...
海野十三 「太平洋雷撃戦隊」
...それというのは、例の草叢から百メートルばかり奥へ入ったところに、ここにも葛の葉が一(ひ)とかたまりになって茂っているところがあったが、その蔭から、異様な人物が、ヌーと姿を現したのであった...
海野十三 「地球盗難」
...このコックの異様なゆくえ不明には...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...第三の異様な物音が...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...実に異様な葬儀車だが...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...じつに異様な感じでした...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...(数枝)(また異様な笑声を発して)本気でおっしゃったの? そんな馬鹿な事を...
太宰治 「冬の花火」
...さすがに異様な気持も起りました...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...断ち切れた妙な線や異様な構造物の輪郭などを浮き出さしてるおぼろな明るみが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...異様な興奮とを感じていた...
火野葦平 「花と龍」
...どこにその光源があるのか初めはわかりかねた異様な硫黄色の微光によって...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...異様などよみをつくっている...
松本泰 「日蔭の街」
...一種異様な表情をするからであった...
宮本百合子 「一太と母」
...異様な絶叫が人の耳を打ち...
吉川英治 「私本太平記」
...しかし、元成は、章房の眸のさきに、異様な覆面姿を、砕かれた物(もの)ノ怪(け)みたいに、ひれ伏していた...
吉川英治 「私本太平記」
...けんけんと異様な啼(な)き声(ごえ)を世間にこだまさせていた...
吉川英治 「私本太平記」
...あいかわらず異様な光をおびて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...俺がこないだ見たままだ……)次々に展開する異様な風景は...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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