...異様な驚愕(おどろき)を以て村中に伝つた...
石川啄木 「天鵞絨」
...しかしながらこの一囘の勝利がいささか異様な変化を彼に与えた...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...その異様な中空からの光は...
海野十三 「火星兵団」
...異様なもののかげがうつったのです...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...何となく異様なことであった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...其所(そこ)に異様な風体(ふうてい)をした武士の一団を見たのであった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...異様な気分になっていった...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...看板に偽(いつわ)りは無(ね)え」見物はその異様な風采(ふうさい)でまず大満足の意を表します...
中里介山 「大菩薩峠」
...想像に絶した異様な波動を示しながら猛り狂う...
久生十蘭 「新西遊記」
...たちまちにしてその深い暗闇を鉛色の異様な昼に変じたのであった...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...彼は不思議な職業に就いたやうな異様な心持がした...
牧野信一 「白明」
...帽子ばかりでも七種類だ」この異様な一群の中に山形県師範学校長和田兼三郎氏のいるとは知らぬ人の想像もつかぬことに違いない...
村山俊太郎 「平泉紀行」
...新宿……方面行(ゆき)乗換えエ……品川ア――……品川ア――……お早く願いまアす……」という特別に異様な割れ鐘声を聞くであろう...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...被布(ひふ)は着けずにマントを着た姿を異様な情(なさけ)ない姿に思はれた...
與謝野晶子 「帰つてから」
...つーん……と異様なにおいが鼻をついて来ましたので...
吉川英治 「江戸三国志」
...洞穴の外で異様な唸(うな)り声がした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...群衆もこの異様な狼藉者(ろうぜきもの)に...
吉川英治 「親鸞」
...一種異様な気分にならざるを得ない...
和辻哲郎 「巨椋池の蓮」
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