...異様な混雑が始まる...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...真暗な空に異様なすがたを見せているこの彗星を...
海野十三 「火星兵団」
...何という異様な取合せであろう...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...人々は異様な困惑を感じたが...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...何とも異様な人物だ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...異様な怪物を一目(ひとめ)みると...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...異様なもの音を聞いた主人の丿観は...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...実に異様な感激に襲われたのです...
太宰治 「トカトントン」
...そしてナオミが這入って来ると、彼等は互に何かコソコソ囁(ささや)き合って、こう云う所でなければ見られない、一種異様な、半ば敵意を含んだような、半ば軽蔑(けいべつ)したような胡散(うさん)な眼つきで、ケバケバしい彼女の姿を捜(さぐ)るように眺めるのでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...まことに異様な初対面ではあつた!父父たらずして子子たり...
種田山頭火 「其中日記」
...異様な気分になっていった...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...一種異様なる鼻唄の聞え出したのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...「こんな姿になりましたが――親分」お峰は平次を迎えて涙と媚(こび)と異様な警戒とこんがらかった顔を振り仰がせました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...色は浅黒く、利かぬ気らしい精博の気が顔にあふれ、糸のような細い眼に、異様な光がある...
火野葦平 「花と龍」
...異様な冷汗を絞らるゝ思ひであり...
牧野信一 「剥製」
...こちらのようすが異様なのに気づいたのだろう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...一種異様な対照を作っているのであった...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...異様な顔いろの裡に彼の体は硬(こわ)ばっていた...
吉川英治 「死んだ千鳥」
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