...そこに異様な物体が横たわっていた...
江戸川乱歩 「悪霊物語」
...それには実に異様な条件がついていたのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...(「探偵クラブ」昭和二十八年二月特別号)10異様な犯罪動機探偵小説において...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...異様な屈辱を感じて...
太宰治 「火の鳥」
...一種異様な緊張さを現してゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...異様な荒々しい一群が入り口に現われた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...異様な感じがした...
豊島与志雄 「別れの辞」
...一種異様なものに聞えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...一種異様なる鼻唄の聞え出したのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...ドヤドヤと異種異様な人間がこの室へ入り込んで来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...屠殺の凄惨な印象のお蔭でみな異様な痴鈍状態におちいり...
久生十蘭 「海難記」
...まつたく異様な品である...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...例の少女の異様な声ばかり聴(き)いていた...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...兵庫の手記にあったとおりの、異様な姿で、ひと言も口をきかず、身動きもしなかった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...異様な響きを私の耳に与えたのであった……が……しかし若林博士は矢張(やは)りチットモ驚かなかった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ひとつには、奥へ、大亀が這入って行ったとたんに、異様な物音と、女の叫び声が起り、それが一瞬に止むと、不気味な静けさに返ったので――外にいた市十郎の気も逆上(あが)ッていたにちがいなかった...
吉川英治 「大岡越前」
...なにしても異様なる有様であった...
吉川英治 「三国志」
...異様な響きと匂(にお)いが立った...
吉川英治 「新・水滸伝」
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