...上達部殿上人(かんだちめてんじょうびと)は申すまでもなく...
芥川龍之介 「邪宗門」
...第一かく申すめの公も...
泉鏡花 「婦系図」
...お話し申すつもりで...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...あたくしの申すことをお聞きあそばせ...
海野十三 「新学期行進曲」
...前(ぜん)申す如く...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...之は仁和寺にあつたものを寫したからさう申すのであります...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...老女の家のお松であること申すまでもありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...歯ぎしりをして口惜(くや)しがったのは申すまでもありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...御老中は申すに及ばず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...主人名代として罷(まか)り越しました」「拙者は富坂町に住んでゐる千本(ちもと)金之丞と申す者」それは痩せた若い方でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「申すまでもない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この俺からもおたの申すで...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...第三十七烏賊(いか)飯と申すのは烏賊の袋へお米を詰めて煮たもので最初に烏賊の袋だけ取って中をよく洗ってお米を好(い)い加減(かげん)に詰めて口を木綿糸(もめんいと)で縫(ぬ)いますがお米が中で膨(ふく)れますからその詰め加減が工合(ぐあい)ものです...
村井弦斎 「食道楽」
...七地名発生の理由には右に申す通り明白なる時代の変化があった...
柳田國男 「地名の研究」
...鶏血草とよぶ植物であると申すこと...
吉川英治 「江戸三国志」
...自分は劉安(りゅうあん)と申すものでございます」と...
吉川英治 「三国志」
...――かねて玄徳はかかる場合を案じてか、二夫人と老幼のものを、関羽にあずけ、丞相の軍が発向する前に、疾(と)く下のほうへ移していたものであります」陳登はなお云い足して、「なぜ玄徳が妻子を下へうつしたかといえば、申すまでもなく、かつては猛将呂布(りょふ)がたて籠って、さんざんに丞相の軍をなやましたことのある難攻不落な地ですから、それでこのたびも、特に、関羽をえらんで大事な家族を託したものと思われます」と、語った...
吉川英治 「三国志」
...(客人(まろうど)にもの申す...
吉川英治 「新書太閤記」
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