...全能なる神威の尤(もつと)も円満なる表現とも申す可く...
石川啄木 「渋民村より」
...博士 水晶とは申す条...
泉鏡花 「海神別荘」
...……ああ苦しや申すもこれまで...
巌谷小波 「こがね丸」
...人事百端とも申すべき俗世界の世の中から...
上村松園 「「草紙洗」を描いて」
...私の想像する新文学――そのころの新文学というと申すまでもなく尾崎紅葉(おざきこうよう)...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...と申すのも、折角ながら兄さんの意見はあなた方に反対なので、つい書きづらく、一日延ばしに延ばしていたような次第です...
谷崎潤一郎 「細雪」
...と、申すのは、妹があろうがの、その方に」「はい」「その妹が、お部屋へ、無礼を働いた」「あの、お由羅様に」「うむ...
直木三十五 「南国太平記」
...「と、申すのは、実は、偽り――」富士春は、人の気もしらないで、又、いつものように、からかってと、思うと、好きな益満にさえ、鋭い眼を向けた...
直木三十五 「南国太平記」
...世間の兄妹と申すものは...
直木三十五 「南国太平記」
...そのお心づかいも御尤(ごもっと)もに存じ申す...
中里介山 「大菩薩峠」
...その名を物臭太郎ひぢかずと申すなり……」ここで兵馬は...
中里介山 「大菩薩峠」
...かの有野村のお銀様の代名詞であることは申すまでもありません――常人でないことだけは...
中里介山 「大菩薩峠」
...人のいない島を求めてそこに一王国を作るとしたらいま申す世界のドコかの国と同じような女が不足の国になります……………………右の茂太郎の即興歌は...
中里介山 「大菩薩峠」
...吉住求馬と申す者だが――」変な事からこの渦中に巻込まれた吉住求馬は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...美乃と申すものでございます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...気の毒だあ!六平 あにを申すか...
三好十郎 「妻恋行」
...さしでがましいが私がきっぱりお断わり申すよ」「五兵衛さん待って呉れ」又五郎がとつぜんそう云った...
山本周五郎 「おれの女房」
...さむらいとしての冥加(みょうが)は申すまでもない...
山本周五郎 「日本婦道記」
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