...偶然――と申すよりは...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...猫憑き談の多きは島後と申す方である...
井上円了 「おばけの正体」
...尾は裂けていると申す...
井上円了 「おばけの正体」
...申すまでもありません...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...加藤の伯父さんは相変わらず木鋏(きばさみ)が手を放れ申すまじきか...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...人情知らずと申すもの……」涙をたたえた怨(うら)みの眼に...
中里介山 「大菩薩峠」
...少しぐらいの手落ちがあったにしても怨まないということ――」「それは申すまでもございません」「それから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これには決して可否を申す事が出来ません...
村井弦斎 「食道楽」
...第三十七 米のソフレオムレツと申すのはお菓子の方になりますが玉子の黄身三つにお砂糖大匙三杯をよく煉るように混ぜておいて大匙二杯の御飯を加えます...
村井弦斎 「食道楽」
...メフィストフェレスお見受(みうけ)申す所...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...悲惨と申すも言葉の現わしようもなく...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...元のようにみ力におすがり申すんだよ……」「手品を見ている連中は騙されている内は熱心なんだ...
矢田津世子 「反逆」
...この神を降し申すのは初田植...
柳田国男 「年中行事覚書」
...お乗り下すッた方がかえッて手前達の足取も調子がいいと申すもの...
吉川英治 「江戸三国志」
...お安く行きやすぜ」「要らぬと申すに...
吉川英治 「剣難女難」
...なくなった後に不服を申すな...
吉川英治 「新書太閤記」
...場所は、農人橋(のうにんばし)の東詰(ひがしづめ)、そこは四国屋の出店でござりますが、東堀の浄国寺(じょうこくじ)に添った所が、大阪へ来た時の住居になっておりまする」「そして、また会う日と時刻は」「そちら様のご都合のよい時……、したが、昼は人目もありますから、なるべくは夜分のほうが」「いかにも、では、明後日」「きっと、お待ち申し上げます」「ことによると拙者はまいらずに、このお綱と、万吉と申す者が、お邪魔に伺うかもしれぬ」「あの万吉様なら、木曾路でいろいろな親切にあずかりましたお方、ぜひ、お目にかかりとう存じます...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...手短に申すとして」と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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