...この時に格子を用心のために作ったので...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...もちろん用心のために持っているが...
海野十三 「三十年後の世界」
...用心のために鉄ごうしをはめた小さい窓ばかりの室内は...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...用心のために懐中電灯を消してから...
江戸川乱歩 「大金塊」
...馬車の中には、用心のために、食べものもたくさん積んでありますし、武器もありました...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...それから用心のために...
豊島与志雄 「反抗」
...用心のために……殺しちゃいけませんよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...足許の用心のために特に提灯を用意したまでのことだ――とお雪も...
中里介山 「大菩薩峠」
...「じゃただ用心のために持って行こうと云うんだね」「いや」と彼は急に云った...
夏目漱石 「行人」
...用心のために取っておく言葉さ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...血が煮染(にじ)み出したという話を用心のためにして聴(き)かせた...
夏目漱石 「明暗」
...用心のために、枕許へおいて寝たのが、かえって災難(わざわい)のもとでございました」「なるほどそう言えないこともあるまいな」平次は死骸の傍に抛(ほう)り出してある蝋塗(ろうぬり)の鞘(さや)を取って、一応調べました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...用心のために、土工の須田が洞門の出口で張番する役にまわった...
久生十蘭 「地底獣国」
...用心のために頬を包んで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その大檣(メインマスト)のほうには弟が用心のために体を結えていたのですが...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...断わられてしまわぬ用心のために...
柳田国男 「海上の道」
...万一の用心のために...
夢野久作 「死後の恋」
...そうして何は兎(と)もあれ用心のために...
夢野久作 「白髪小僧」
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