...拔擢(ばつてき)して之を用ふ...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...それを日本人の用ふるのに必しも支那人の用法を踏襲しなければならぬと云ふ法はない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...けれどもこの論法を用ふるためには『より善い半ば』よりも『より悪い半ば』――即ち桜の花の匂ひを肯定しなければなりません...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...僕は谷崎氏の用ふる材料には少しも異存を持つてゐない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...印度人のために用ふればよいと思ひます...
石川三四郎 「農民自治の理論と実際」
...中品(ちゆうひん)以上に用ふるを績(うむ)にはうむ所(ところ)の座(ざ)をさだめおき...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...和名抄には本字は(さけ)俗(ぞく)に鮭(さけ)の字を用ふるは非(ひ)也といへり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...片石(へんせき)にても他所に用ふれば祟(たゝり)ありし事度々なりとぞ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...自殺に用ふる扱帯(しごき)の色の青と紅(あか)とを比べて...
薄田泣菫 「茶話」
...調のため原典に自由に用ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...然るに広重は更に意を用ふるなく唯見るがまま興の動くがままに筆を執るに似たり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...殊に文学や絵画に於てそのことは有り勝だらう……左を苦境時代のはじめに用ふ事ほんとに悲しい日を持つた人々は...
中原中也 「一つの境涯」
...実験的方法を用ふることが可能であらうか? これが第一に起つて来る問題である...
平林初之輔 「エミイル・ゾラの文学方法論」
...たとひ吾々が輸入された機械で織つた衣類のみを用ふる場合でも...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「スワデシの誓」
...」「惚れたなんて言葉を用ふと憤られるぜ...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...だが私が用ふのは何時も此手段の他はなく...
牧野信一 「地球儀」
...いたづらに用ふべきものではない...
吉川英治 「折々の記」
...(中略)そのにごりなき心を自由に用ふる事いかに...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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