...のこる九十五は生き残るのかも知れない...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...そうして最後に生き残る本然の要素は結局自分の子供のころの田舎(いなか)の原始的な影法師に似たものになるのではないか...
寺田寅彦 「映画時代」
...しかし科学の世界ではすべての間違いは泡沫(ほうまつ)のように消えて真なもののみが生き残る...
寺田寅彦 「科学者とあたま」
...加世子は自分が生き残るつもりで庸三の死んだ後のことばかり心配していたのだったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...若い人は死んでも老人は生き残るということがある...
永井隆 「長崎の鐘」
...そうして生き残る自分やら...
夏目漱石 「思い出す事など」
...長い間にはその一つか二つだけが生き残るのである...
信時潔 「歌詞とその曲」
...私が死んでもそれが生き残るだろうと考えただけで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「家長の心配」
...どちらかが生き残るようなバカなことにならないように...
久生十蘭 「雲の小径」
...しかし雌蝉(めすぜみ)は卵を生むまでは生き残るが...
牧野富太郎 「植物知識」
...君が生き残るか俺が生き残るか...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...だれも永久に生き残る人はないであろうが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...片時も父君のあとには生き残る命と思わなかったものが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...きりぎりすは生き残ることはないのである...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...してみると人間の精神の力は肉体が死んでも生き残るものかも知れない……とつくづく思わせられた事であった」この話を筆者と一緒に聞いて居られた権藤夫人は現存して居られる...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...生き残る者もないほどな大殺戮(だいさつりく)に会ってしまった...
吉川英治 「三国志」
...何が生き残るのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...勇猛果敢な飛行家達が説明不能な墜落の後で雄々しくも生き残ることがあれば囁いてきた種のもののみである...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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