...そうしてそれから発育する生物の中でも多数は生存競争のために淘汰されただわずかな少数のものだけが生き残る...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...生き残るという事...
太宰治 「斜陽」
...ノアの大洪水に生き残るのははただ魚だけじゃ」...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...しかし科学の世界ではすべての間違いは泡沫(ほうまつ)のように消えて真なもののみが生き残る...
寺田寅彦 「科学者とあたま」
...加世子は自分が生き残るつもりで庸三の死んだ後のことばかり心配していたのだったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...生き残るであろうが――名越等...
直木三十五 「南国太平記」
...そうして生き残る自分やら...
夏目漱石 「思い出す事など」
...長い間にはその一つか二つだけが生き残るのである...
信時潔 「歌詞とその曲」
...私が死んでもそれが生き残るだろうと考えただけで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「家長の心配」
...どちらかが生き残るようなバカなことにならないように...
久生十蘭 「雲の小径」
...しかし雌蝉(めすぜみ)は卵を生むまでは生き残るが...
牧野富太郎 「植物知識」
...君が生き残るか俺が生き残るか...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...きりぎりすは生き残ることはないのである...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...自然淘汰(とうた)の網の目をば第一に脱けて生き残る逸物(いちもつ)と見えた...
山田美妙 「武蔵野」
...してみると人間の精神の力は肉体が死んでも生き残るものかも知れない……とつくづく思わせられた事であった」この話を筆者と一緒に聞いて居られた権藤夫人は現存して居られる...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...生き残る者もないほどな大殺戮(だいさつりく)に会ってしまった...
吉川英治 「三国志」
...世に生き残る心はさらさらございませぬ」「では...
吉川英治 「私本太平記」
...勇猛果敢な飛行家達が説明不能な墜落の後で雄々しくも生き残ることがあれば囁いてきた種のもののみである...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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