...しかし過去三十年間生き残ったこの書は今よりなお三十年あるいはそれ以上に生き残るであろうとみてもよろしかろうと思います...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...早く走れる馬だけは猛獣の牙からのがれて生き残ることができたが...
海野十三 「地球盗難」
...もっとも足の速いものだけが生き残る...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...生き残るという事...
太宰治 「斜陽」
...のこる九十五は生き残るのかも知れない...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...しかし科学の世界ではすべての間違いは泡沫(ほうまつ)のように消えて真なもののみが生き残る...
寺田寅彦 「科学者とあたま」
...かえって石に刻した楔形文字(くさびがたもじ)が生き残るかもしれない...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...加世子は自分が生き残るつもりで庸三の死んだ後のことばかり心配していたのだったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...生き残るであろうが――名越等...
直木三十五 「南国太平記」
...そうして生き残る自分やら...
夏目漱石 「思い出す事など」
...長い間にはその一つか二つだけが生き残るのである...
信時潔 「歌詞とその曲」
...強い人々だけが生き残るための戦争ならなほ更回避されねばならない...
原民喜 「「狂気について」など」
...爬虫類は生き残るであらう)ニユー・アダムは微かに悲しげに呟く...
原民喜 「火の踵」
...私が死んでもそれが生き残るだろうと考えただけで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「家長の心配」
...どんな人間的な意味づけによってもとらえられないところの自分よりもあとに生き残るという「まとまったもの」と向かい合い...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...だれも永久に生き残る人はないであろうが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もう一人の汝が生き残るをゆるさざるを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...生き残る者もないほどな大殺戮(だいさつりく)に会ってしまった...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??