...流行のズボンとか琥珀のパイプとかの範囲を出なかった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「マリ・デル」
...『琥珀の中の蝿』がホン物のしるしだと思っているものもあるようだけれどもしかし贋物(にせもの)の琥珀の中には贋物の蝿を入れとくくらいのことは...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...琥珀のまがい物に偽物の蠅を入れることくらいする...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...日傘の琥珀の柄を握るしなやかな指先に至るまで...
永井荷風 「来訪者」
...琥珀(こはく)の盃(さかずき)より成る...
夏目漱石 「虞美人草」
...御存じの琥珀(こはく)と云うものがありましょう...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...赤シャツは琥珀(こはく)のパイプを絹ハンケチで磨(みが)き始めた...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...かへれば琥珀の石もて魚をかこひ...
萩原朔太郎 「感傷の塔」
...内儀が外出するときはベンガラの上着に琥珀か天鵞絨の裏のついた腰小袖をゆったりとまとい...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...琥珀――まるで琥珀そつくりなんだ! それに匂ひだつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...髮にも亦琥珀色(こはくいろ)の花をつけてゐらつしやいましたが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...満足して深いため息をついたのは泡立つ琥珀(こはく)ワインを飲み干したときだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...オツベルは琥珀のパイプをくわえ...
宮沢賢治 「オツベルと象」
...私はきっときょうなど円い水晶の小さい盃で琥珀色をして重くとろりとしていたキュラソーをのむでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...琥珀色(こはくいろ)にかがやく眼...
吉川英治 「私本太平記」
...琥珀(こはく)いろの眸(ひとみ)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あの琥珀色(こはくいろ)の眼が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...進物はガラスの大鏡・琥珀・麝香などであった...
和辻哲郎 「鎖国」
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