...琥珀の如く光を放ちて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...琥珀色(こはくいろ)の液体をグーッと呑(の)み乾(ほ)した...
海野十三 「赤外線男」
...清酒よりも更に濃い琥珀(こはく)色で...
太宰治 「母」
...流行のズボンとか琥珀のパイプとかの範囲を出なかった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「マリ・デル」
...博多(はかた)と琥珀(こはく)の昼夜帯の間から紙入を取出すと...
徳田秋声 「あらくれ」
...琥珀(こはく)さまざまの色に透きつ幽(かす)めるその葉の間々(あいあい)に...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...琥珀(こはく)の櫛は条々(じょうじょう)の翠(みどり)を解く...
夏目漱石 「虞美人草」
...琥珀の中に時々蠅(はえ)が入ったのがある...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...その眼は人間の珍重する琥珀(こはく)というものよりも遥(はる)かに美しく輝いていた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...琥珀貝(こはくがい)でつくった帆前船(ほまえせん)などがのっている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...酒場台(コントワール)のほうからくる琥珀(こはく)色の光が...
久生十蘭 「金狼」
...ヂザニイの干乾らびた穂束に琥珀を添へて...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...ボオイの持つてきたらしい琥珀色のグラスを彼の脣に押しあてた...
堀辰雄 「恢復期」
...大きな琥珀(こはく)のパイプをくわえ...
宮沢賢治 「オツベルと象」
...東が琥珀(こはく)のようになって大きなとかげの形の雲が沢山(たくさん)浮(うか)んでいた...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...琥珀(こはく)いろの眸(ひとみ)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...琥珀色(こはくいろ)になったり暗藍色(あんらんしょく)になったりいろいろに変って光る気がするのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...琥珀(こはく)と...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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