...併し自分は自分の文章が徒らに、理由なくして、他人を不愉快にし陰氣にするとは信じてゐない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...理由なくお断りになるとは余りです...
石川啄木 「鳥影」
...たとえ理由なくとも...
海野十三 「三角形の恐怖」
...如何に顔の見えない電話であるといえ理由なく叱りとばされて挨拶に困ることがたびたびある...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...たゞ理由なく引き起されまいと身を圧しちゞめてゐたのであるが...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...おたがいに理由なく...
中井正一 「過剰の意識」
...途中歩いてもなんの理由なく...
新渡戸稲造 「自警録」
...自分は理由なく寂しくなり...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...理由なく憎まれて...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...前和歌山県知事川村竹治が何の理由なく国会や県会議員に誓うた約束をたちまち渝(ほぐ)して予の祖先来数百年奉祀し来った官知社を潰しひとえに熊楠を憤(おこ)らせて怡(よろこ)ぶなどこの類で...
南方熊楠 「十二支考」
...工場で作業縮小の場合一ヵ月の内三日理由なく休んだ場合...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...それがかれにとって理由なく嬉しかったのである...
室生犀星 「幻影の都市」
...彼*に君たちの無知をどうすることができる? 理由なくしてその人を殺すまいとて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...理由なく傷んだり何かへ憤慨したりした...
吉川英治 「私本太平記」
...理由なく焦々(いらいら)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...理由なく楊志を取り立てるわけにはゆかない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...奥州の藤原秀衡(ひでひら)にしても、理由なく、牛若の成人まで留めておいたという点には、不審がある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...こうして理由なく貰って立つことが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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