...玩弄物にするのは世間のことだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...小児(こども)の玩弄物(おもちゃ)も乗って...
泉鏡花 「婦系図」
...玩弄物(おもちゃ)...
泉鏡花 「海異記」
...「何をまたカオカオだ、おらも玩弄物を、買お、買おだ...
泉鏡花 「海異記」
...斯様の幻燈は只々玩弄物(おもちゃ)に取り...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...連句はその末流の廃頽期(はいたいき)に当たって当時のプチブルジョア的有閑階級の玩弄物(がんろうぶつ)となったために...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...しかして世上往々政治をもって一の玩弄物(がんろうぶつ)としてその経験をば烟火(えんか)のごとく愉快なるものとなし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...いやでいやでたまらない人の玩弄物(おもちゃ)になっていたのよ...
永井荷風 「ひかげの花」
...間(ま)がな隙(すき)がな玩弄物(おもちゃ)にした...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...彼ら権勢者の玩弄物(おもちゃ)にすぎなかった...
蜷川新 「天皇」
...私はさんざんあなたの玩弄物になった上...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...玩弄物としました...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...固(もと)より玩弄物(なぐさみもの)にする気で飼ったのでないから...
二葉亭四迷 「平凡」
...このごろの西洋家は玩弄物(がんろうぶつ)のようにいう人もあるそうだが...
三宅花圃 「藪の鶯」
...好意か悪意か親切ごかしにあんなものを買って来てくれて僕を玩弄物(おもちゃ)にしたのです」妻君「道理で上包(うわづつみ)の拵(こしら)えからおかしゅうございましたよ...
村井弦斎 「食道楽」
...昨年のクリスマスにも機械の破損せし懐中時計を子供の玩弄物(おもちや)に致すやうにと贈り遣りしことあるものなるに...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
...しかも単に考古的好事家の玩弄物でなく...
矢内原忠雄 「読書と著書」
...技巧は単なる玩弄物として終わろうとする...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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