...我が俳句が季題ということに特別の深い関係をもっているものであるということを明らかにするのが私の目的であったのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...院の特別のお思召しにより尼御台さまを従三位に叙せしむべき由の宣下がその御旅亭に達し...
太宰治 「右大臣実朝」
...何等特別の技術・藝術をなすものでもないが...
内藤湖南 「支那目録學」
...此(この)特別の長崎ばかりだぞと囁くやうに思はれた...
永井荷風 「海洋の旅」
...下町でも特別の土地へ行かねば決して見られぬあらい肩抜(かたぬき)の模様の浴衣である...
永井荷風 「夏の町」
...頭を使うから特別の料理を作らねばならず...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...ですから人の生まれることは特別の祝福を受けるわけです...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...或る特別の人間を指すのである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...」斯んなやうなことを例の特別の声色で...
牧野信一 「歌へる日まで」
...彼の家では「蔭膳」と称する特別の膳部がひとつ...
牧野信一 「鏡地獄」
...ポウランドやシベリア南部地方の如き国においては工業に特別の奨励を与え...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...読書の習慣を得た者は読書のうちに全く特別の楽しみを見出すであろうし...
三木清 「如何に読書すべきか」
...俳優は当時病家として特別の地位を占めてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...三六忌(き)の日二十四日に関して何か特別の慣習はないか...
柳田国男 「年中行事覚書」
...ありようは特別の奇跡でなかった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...崑崙仙士とか道人とかいったような特別の称号なんかを奉られて...
夢野久作 「狂人は笑う」
...……それから今一つは呉一郎の生年月日に就いて特別の注意が払ってある点と……この二つだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ある特別の不利益がより低廉な媒介物の採用に伴生する傾向あることが指示され得ない限り...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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