...特別の装置に入れて置くために...
海野十三 「蠅」
...特別のお声がかりで...
高見順 「いやな感じ」
...この犬は奥様に対してのみ特別の嗅覚を持っている...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...彼はクランチャー夫人が食前の祈祷をするのを特別の憎悪の念をもって憤った...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...婚礼の御馳走(ごちそう)だの洗礼の御馳走だのという特別の場合には...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ことに天子の位置は尤も特別のものにて...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...小説を書くと多少の特別の手当があり...
中里介山 「生前身後の事」
...特別の戦闘意識は持っていなかったのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...モゴルの女は一人で男子組合の会員の凡てに接する場合もあれば、或る特別の少数、或いは一人だけに限る場合もある...
中島敦 「南島譚」
...それを特別の問題ともしなかった夫婦は...
夏目漱石 「道草」
...「津田は吉川と特別の知り合である」彼は時々こういう事実を背中に背負(しょ)って見たくなった...
夏目漱石 「明暗」
......
仁科芳雄 「NIELS BOHR」
...法律で特別の定をした場合を除いては...
日本国 「新憲法の解説」
...龍麿は自分の見出した古代の特別の仮名遣についてどういう風に考えておったかというに...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...御飼場舟という特別の小舟で時刻をさだめて行うなど...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...指の爪と斬髪頭とに特別の手入をしている...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...白木屋のスシと河岸(かし)のスシの味を味わい分け得るのは一種特別の最高級のブルジョア根性の舌でなければならない...
夢野久作 「路傍の木乃伊」
...必要品に対する租税は労賃を高め利潤率を低める故にそれによっては何ら特別の不利益が生じないことの...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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