...末永大阪商船支配人の特別の依頼といい...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...彼祈り得る時は爾(なんじ)の特別の恵(めぐみ)と慰(なぐさめ)とを要せず...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...夫人との間柄が一種特別の...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...しかしこの時分には私たちは皆とっくにその唄に特別の注意を払わなくなっていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...さして特別の興味もありません...
太宰治 「人間失格」
...地下鉄(メトロ)には特別の席があるし...
谷譲次 「踊る地平線」
...実は特別の議論を俟つまでもなく...
戸坂潤 「科学論」
...純潔を守ってきた男女が神によって配せられてつくった家には特別のお恵みがあります...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...それでもこんなことは特別の事件が惹き起されなければ人の注意に値せぬのが一般の状態である...
長塚節 「芋掘り」
...ごく特別の例外的な人の場合を除いては...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...魔法瓶だの気圧計だのというものには特別の興味を持ち...
中谷宇吉郎 「雪の十勝」
...人々個々(にんにんここ)おのおの特別の個性をもってるから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...特別の好みがない限りコルトーの「円舞曲集」で満足してよいだろうと思う...
野村胡堂 「楽聖物語」
...そのために特別の物置きを新築...
野村胡堂 「胡堂百話」
...与力筆頭笹野新三郎から特別の言葉があっただけに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...このような特別の日だからかもしれぬと思ったりした...
横光利一 「旅愁」
...その特別の恩寵によって...
和辻哲郎 「鎖国」
...特別の取り扱いを学部から要求し...
和辻哲郎 「非名誉教授の弁」
便利!手書き漢字入力検索