...そこには物見高い群衆が十倍にも殖(ふ)えていた...
海野十三 「○○獣」
...往来際(おうらいぎわ)には直様(すぐさま)物見高い見物人が寄り集った...
永井荷風 「深川の唄」
...ただでさえ物見高い嫁入騒ぎ...
中里介山 「大菩薩峠」
...物見高い浅草の広小路附近に...
中里介山 「大菩薩峠」
...さらぬだに物見高い江戸ッ子は...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...物見高い江戸つ子が人垣を造つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...物見高い近所の手前も放つては置けなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なにしろ物見高い土地だから人だかりはすぐする...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...日ごろ物見高いコン吉はたちまち活況を呈してそっちへ駆け寄り...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...物見高い訪問者を避けるには恰好の地になっているが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...物見高い召使いたちの間を抜け...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...北二丁目二九二九番地の家の周囲には、田舎のことだが、物見高い...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...あの極道馬を見事に乗りこなすぢやないか!」物見高いことゝ...
牧野信一 「夜見の巻」
...鈴本亭の前に麗々と「池田亀太郎出演」の看板の掲げられるやいなや物見高い都雀はソレ行けヤレ行け早くも開場早々にして...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...物見高い群衆が刻々に謂集(あつま)ってきて...
松本泰 「日蔭の街」
...そして銃を構へた水兵等や、それから士官等や、物見高い乗客や、判事などの群を見渡した...
ジユウル・クラルテエ Jules Clarete 森林太郎訳 「猿」
...物見高い群集に案内役の我々大閉口...
山本笑月 「明治世相百話」
...物見高い都会のことであるから...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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