...ゲタゲタと物凄い形相をして笑った...
海野十三 「地球盗難」
...河村は見るも物凄い形相(ぎょうそう)となり...
海野十三 「地球盗難」
...断末魔の物凄い形相をしています...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...何もないわ」黒衣婦人は物凄い形相をして...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...物凄い形相であって...
中里介山 「大菩薩峠」
...怨(うら)みの物凄い形相は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...異様な物凄い形相の男が不意に飛びこんで来た...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...人間に似ているだけに物凄い形相だ...
松濤明 「春の遠山入り」
...忽ち物凄い形相(かおかたち)になって――「あれッ...
夢野久作 「白髪小僧」
...唇から血を吹いて物凄い形相...
吉川英治 「剣難女難」
...水木と洵吉とは、蛇が蛙を呑み込む瞬間を、大写しにして喜んだり、或る時は「絞首台の死刑囚」と題する写真を撮る為に、洵吉が芝居染みた扮装をして、陰惨なバックの前で、天井から吊るされた縄に、首を絞(くく)ってぶら下り――莫迦気たことには、光線の加減で、シャッターを長くした為、も少しで洵吉は本当に死んでしまうところだった――けれどその代り、この写真を焼付けて見ると、正(まさ)に死に墜ちる瞬間の、物凄い形相が、画面からぞわぞわと滲出(にじみで)て、思わずゾッとしたものが、背筋を駛(はし)るほどの出来栄えだった...
蘭郁二郎 「魔像」
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