...凄うがすな」「そのおかしな物いいをよしてくんな...
直木三十五 「南国太平記」
...品といい、物いいといい、立派な大家のお嬢様として通るのを、あのお高祖頭巾の中の秘密が、めちゃくちゃに、一つの人生を塗りつぶしてしまうかと思うと、さすがに不憫(ふびん)ですが、鉛色に黒く焼けただれた顔面の中には、白味の勝った、いつも睨(にら)むような眼差(まなざ)し...
中里介山 「大菩薩峠」
...常用の大型のノートに一枚の紙が物いいたげにハサまれているのを見る...
中里介山 「大菩薩峠」
...表情にも物いいにも...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...大人びた物いいで...
林芙美子 「泣虫小僧」
...みな声を出して物いいます...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...西へあげれば東から物いいがつく...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...このようなぶしつけな物いいを選んだのは判断によってではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...○長栄中学校の建物いい建物だ...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...物いい地蔵などというのもありますが...
柳田國男 「日本の伝説」
...兄の物いいは、ときどき上官みたいになる...
山川方夫 「その一年」
...それとは別にこっそり物いいたい個人の心も持っているよ...
横光利一 「旅愁」
...予想のごとく暫く意外な表情で物いいかねた様子が見えた...
横光利一 「旅愁」
...葵(あおい)のくずし紋や物いい人品...
吉川英治 「江戸三国志」
...今までの物いいぶりから見て...
吉川英治 「親鸞」
...愛嬌のよい物いいぶり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...何か物いいたそうであったが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...何かまだ物いいたげであったが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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