...爾来、彼と会っていない...
...爾来、日本語を勉強している...
...爾来、彼女と別れた...
...爾来、もう30年経つんですね...
...爾来、私たちはずっと友達だった...
...爾来(じらい)大豆右衛門...
芥川龍之介 「案頭の書」
...僕は爾来(じらい)人の顔さへ見れば...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...爾来二十年を閲した今日...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...――保吉は爾来(じらい)スタアレット氏に慇懃(いんぎん)なる友情を尽すことにした...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...その男の子――兎三夫(とみお)君は爾来(じらい)...
海野十三 「爬虫館事件」
...爾来、女王がウインザアに滞留するたびに、人々は彼が宮廷の近所へうろつきに出るという、寒々とした光景を見るようになった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...あわれなる聖(きよ)き女よ! 消え失せし楽しき思い出よ!バティスティーヌ嬢はその晩司教の家に起こったことを爾来(じらい)しばしば繰り返し話したので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼の目には爾来(じらい)ただ単に忌まわしいだけの姿となって映じた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...爾来(じらい)名声は藉然(せきぜん)として...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...そして爾来二十余年...
中谷宇吉郎 「小さい機縁」
...九代将軍が鷹狩でえた鶴を朝廷に献上して御嘉納(ごかのう)をうけてから、爾来、年中の重い儀式となり、旧暦十一月下旬から十二月上旬までの、寒の入りの一日をえらんで、鶴御飼場(おかいば)の千住小松川すじでおこなわれたもので、最初にとらえた鶴は、将軍の御前で鷹匠頭(たかじょうがしら)が左の脇腹を切り、臓腑を出して鷹にあたえ、あとに塩をつめて創口を縫いあわせ、その場から昼夜兼行で京都へ奉る...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...爾来行衛不明になっていたものである...
牧逸馬 「土から手が」
...蛇は犬の奸計とは気付かず爾来頭が痛むごとに律義に犬の訓(おし)え通り官道へ横たわり行く...
南方熊楠 「十二支考」
...爾来(じらい)大なる変化なく古の田口は猶今の田口の如くなるに驚かざるを得ず...
山路愛山 「明治文学史」
...爾来(じらい)殆んど年毎に往返す...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...かえり見れば爾来二十一年...
吉川英治 「黒田如水」
...外様(とざま)も外様、敵国の降参人として、家康の臣列に加えられ、爾来(じらい)、幾戦場の試(ため)しと、平時の居づらさや、同藩の猜疑(さいぎ)などにも耐えて、ようやく近頃、重用されてきた者なのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...声を発すれば母も此の世に生れ出たるに似たり爾来(それより)母の懐(ふところ)を寝処(ねどこ)とし母の膝を遊び場とし母の乳を食物(しょくもつ)となし母の情けを生命(いのち)となす母にあらざれば...
吉川英治 「宮本武蔵」
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