...――『オヤオヤ!私(わたくし)は不思議(ふしぎ)な所(ところ)に居(お)る……私(わたくし)は夢(ゆめ)を見(み)ているのかしら……それとも爰(ここ)は私(わたくし)の墓場(はかば)かしら……...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...それからもう一(ひと)つ爰(ここ)でくれぐれもお断(ことわ)りして置(お)きたいのは...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...爰(こゝ)に又一段の壯觀をなせり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...「爰(ここ)によき計(はかりごと)こそあれ...
巌谷小波 「こがね丸」
...俺は爰(こゝ)から十町離れた乞丐(こじき)横町の裏屋の路次の奥の塵溜(ごみため)の傍(わき)で生れたのだ...
内田魯庵 「犬物語」
...近代思想を十分理解しながら近代人になり切れない二葉亭の葛藤は必ず爰(ここ)にも在ったろう...
内田魯庵 「二葉亭四迷」
...爰には不用にもあり...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...素朴的な民族教にも階級の影を宿して爰に分裂を生じ...
橘樸 「支那を識るの途」
...汝(そち)はローナ中(ぢゅう)を駈(かけまは)って(書附を渡し)爰(こゝ)に名前(なまへ)の書(か)いてある人達(ひとたち)を見附(みつ)けて...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
......
永井荷風 「監獄署の裏」
...爰に於て此必要を充足する爲めにあらはれたのは...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...外患の爰に生じて國の安危に關する事の到來したらば如何するや...
福沢諭吉 「帝室論」
...然(しか)るに爰(ここ)に遺憾(いかん)なるは...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...爰(ここ)へ頂戴(ちょうだい)」...
二葉亭四迷 「平凡」
...その実この事に限らず徳川文学を全く研究しないといふ結果が偶然爰(ここ)に現はれたのであるから余は何処までもいはゆる擬古的文学者の無学なのを責めたいのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...それは決して爰だけには限らず...
柳田國男 「信濃桜の話」
...爰(ココ)ニ大坂ヲ創(タ)テ初(ソ)メテヨリ以来四十九年ノ春秋ヲ送ルコト...
吉川英治 「新書太閤記」
...――爰(ココ)ニ将門...
吉川英治 「平の将門」
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