...爰(こゝ)に又一段の壯觀をなせり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...於爰乎(ここにおいてか)...
泉鏡花 「婦系図」
...爰(こゝ)に記(しる)すものは皆(みな)事實(じじつ)なりと...
泉鏡花 「怪談会 序」
...爰には不用にもあり...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...便欲二相語一、恐二人知一レ之、避レ自二遊場一、蔭二松下一、携レ手促レ膝、陳レ懐吐レ憤、既釈二故恋之積疹一、還起二新歓之頻咲一、于レ時玉露抄候、金風々節皎々桂月、照処、涙鶴之二西洲一、颯松吟処、度雁之二東路一、山寂寞兮巌泉旧、蕭条兮烟霜新、近山自覧二黄葉散レ林之色一、遥、海唯聴二蒼波激レ磧之声一、茲宵于レ茲楽、莫二之楽一、偏耽二語之甘味一、頓忘二夜之将一レ蘭、俄而鶏鳴狗吠、天暁日明、爰童子等、不レ知レ所レ為、遂愧二人見一、化成二松樹一、郎子謂二奈美松、嬢子謂二古津松一自レ古著レ名、至レ今不レ改、所謂古史神話の源泉材料中に於ては、此種の説話を発見するを得ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...遂感孕生二男子一、至二成レ人時一、外祖父建角身ノ命、造二八尋屋一、堅二八戸扉一、醸二八酒一、而神集々而、七日七夜楽遊、然与レ子語曰、与二汝父一将レ思人、令レ飲二此酒一、即挙二酒杯一而レ天為レ祭、即分二穿屋甍一而昇二於天一、乃因二外祖父之名一、号二賀茂別雷命一、是後倭迹迹日百襲姫命、為二大物主ノ神之妻一、然其神常昼不レ見而夜来矣、倭迹迹姫命語レ夫曰、君常昼不レ見者、分明不レ得レ視二其尊顔一、願暫留之、明旦仰欲レ観二美麗之威儀一、大神対曰、言理灼然、吾明旦入二汝櫛笥而居、願無レ驚二吾形一、爰倭迹迹姫命心裏密異之、待レ明以見二櫛笥一、遂見二美麗小蛇一、其長大如二衣紐一、則驚之叫啼、時大神有レ恥、忽化二人形一、謂二其妻一曰、汝不レ忍令レ羞レ吾、吾還令羞汝、仍践二大虚一登二于御諸山一、爰倭迹迹姫命、仰見而悔之急居、則箸撞レ陰而甍、乃葬二於大市一、故時人号二其墓一謂二箸墓一也、むかし、大和の国に女あり...
高木敏雄 「比較神話学」
...從つて爰に國教と云ふ意味は...
橘樸 「支那を識るの途」
...権(シバラ)ク爰(ココ)ニ仮肆(カリタク)ヲ設ケテ一時ノ栄ヲ取ルコト也最(マタ)数回ナリ...
永井荷風 「上野」
...厳粛なる支那日本の古典よりその意匠を借来(かりきた)りてこれを極(きわ)めて卑俗なるものに応用する時は爰(ここ)に自(おのずか)ら滑稽(こっけい)機智の妙を感ぜしむべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...院中上下消魂云々爰に至りて分身の數更に二個を増して一は北陸にあり一は京師にあり...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...爰に於て此必要を充足する爲めにあらはれたのは...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...先(ま)ず爰(ここ)に一(いっ)奇談を申せば...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...夫(そ)れ是(こ)れする中に爰(ここ)に妙な都合の宜(よ)い事が出来ましたその次第は...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...其処で匿名などでなく自分一個の意見を爰(ここ)に現わして見ようならば先ず次の通りである...
正岡子規 「病牀苦語」
...爰の※はの誤字か...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...由て蓮花が此怪音を出したと假定して爰に列しおく...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...たとえば山鳩は「爰へ鉄砲」と啼くと言われると...
柳田國男 「夢と文芸」
...しかれどもことすでに爰(ここ)に至れば...
吉田松陰 「留魂録」
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