...さっきから熱心に耳を傾けていた泰さんと新蔵とは...
芥川龍之介 「妖婆」
...免疫療法の確立パストゥールはこれに続いていろいろな伝染病の予防の方法を熱心に研究しましたが...
石原純 「ルイ・パストゥール」
...折から現場に着き例の強い近眼鏡をひからせながら熱心に観察している蟹寺博士にまかせてしまって...
海野十三 「○○獣」
...「それでは今後の看護上の注意は?」と春三郎は熱心に聞いた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...そうでもしなければ、私はとても自由な働きができません」お島はそう言って、熱心に頼んだ...
徳田秋声 「あらくれ」
...ダヴィッド・ダンジェは熱心に大理石を弄(いじ)くっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...愛媛県の学事は岩村県令が熱心に奨励せられるので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...最後まで熱心に聞いてゐた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...小林秀雄が早くから熱心にドストエフスキイを讀んでゐてくれるのは大いに感謝していいことだと思ふ...
堀辰雄 「小説のことなど」
...横歩きをしつつ髯の大きな男が熱心につばきをとばしてしゃべった...
「赤い貨車」
...おばさまったら横からそれはそれは熱心に見ていらっしたわ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...非常に熱心にそしてマジメに僕の相談に乘つてくれ...
三好十郎 「肌の匂い」
...何遍(なんべん)言うてもあの女でない女房は生涯持ちませぬとの熱心に...
森鴎外 「そめちがへ」
...私は一時熱心に風の名の集録を心がけたことがある...
柳田国男 「海上の道」
...大変熱心に研究を続けている...
柳田国男 「故郷七十年」
...‥‥終戰直後は、これを落付いて省みる餘裕はなかつたが、このごろになつてやゝ、心が靜まつてくると、いつたいかういふ人類の樣相といふものは、いつたい、どういふことなのだらうかと、みんな熱心に、眞劍に考へ始めて來てゐるんぢやないかと私には思はれるのです...
吉川英治 「折々の記」
...母の乳がながれて赤くなっていることは忘れてしまっていますからね」すっかりお通に熱心に喋舌(しゃべ)らせてしまってから...
吉川英治 「宮本武蔵」
...熱心に研究せられる必要が出て来る...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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