...まるで大きな子供のようなその無邪気さ...
有島武郎 「或る女」
...その無邪気さかげんには誰でも噴(ふ)き出さずにはいられなかった...
有島武郎 「私の父と母」
...眼もとや口もとに子供のような無邪気さが溢れる...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...自分の気に向いた仕事にだけ熱中する子供染みた無邪気さが他の人よりはよけいに残つてゐたのだ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...何処か田舎娘らしい無邪気さがあつた...
田山録弥 「ある日」
...彼は子供のような無邪気さで芝居に見とれていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...猫被(ねこかぶ)りのその無邪気さは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...子供らしい無邪気さで光っていた...
豊島与志雄 「波多野邸」
...頭を使う人の精神がほとんど等分に深さと無邪気さとを有する頃の年輩に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...貞淑――そういう社会に育ったには似合わぬ無邪気さ...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...彼女が脱線したのには一本気な無邪気さもある...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...悪戯(いたづら)をした子供のやうな無邪気さで...
林芙美子 「浮雲」
...女を最高に高く売りつけるために声を荒げてしまうやり手婆にあるような無邪気さを持っていたが...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...こういう無邪気さは笑うけれど腹も立つわね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかしまた、この無邪気さが、とうてい抵抗することのできないものであり、この後はただ押し問答になるだけである事も知っている...
三好十郎 「その人を知らず」
...かれらは子供が背中を水底に向けて泳ぐような無邪気さと...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...そして当惑した考えを無理にまとめようとしているらしい無邪気さが...
室生犀星 「みずうみ」
...まだ城太さんのような無邪気さが幾らかあったからだろう)と思い...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??