...瀬古 おまえの無邪気さでやっちまいたまえ...
有島武郎 「ドモ又の死」
...これは珍らしい無邪気さですよ...
江戸川乱歩 「心理試験」
...自然のいいあらわしがたい無邪気さと恩恵――太陽...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...放送局の無邪気さに好感を持った...
太宰治 「十二月八日」
...眼もとや口もとに子供のような無邪気さが溢れる...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...彼の話振りには一種の無邪気さが現れて来る...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...彼は子供のような無邪気さで芝居に見とれていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...頭を使う人の精神がほとんど等分に深さと無邪気さとを有する頃の年輩に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...敬太郎はそのうちに処女の無邪気ささえ認めた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...その上品さと無邪気さは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...大して変らぬ無邪気さである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...彼女が脱線したのには一本気な無邪気さもある...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...悪戯(いたづら)をした子供のやうな無邪気さで...
林芙美子 「浮雲」
...良子は無邪気さうに点頭いて薄ら笑ひを浮べてゐた...
牧野信一 「毒気」
...駒鳥が巣を作るのですか?」と真顔になって尋ねるので領事はあまりの無邪気さに話ができません...
三浦環 「お蝶夫人」
...そしてこの心が私をして子供のような無邪気さをもって闇の空にではなく大きな青空に夢み出させた...
三木清 「語られざる哲学」
...佐田は神経的に正義派的に、彼の認識の中で一般化されている(作者も同様に一般化している)児童の「意欲をもたぬ幼年期の純真さ、無邪気さ」、創意性などを計量し、「労作にむすびついた教育、具体的実践に結合した」教育こそ小学教育の基礎であると感じる...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...その無邪気さの中には...
横光利一 「旅愁」
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