...恐ろしい大胆な悪事を赤児(あかご)同様の無邪気さで犯しうる質(たち)の男だと思った...
有島武郎 「或る女」
...しかし顔はどこまでも前のままの無邪気さで...
有島武郎 「或る女」
...瀬古 おまえの無邪気さでやっちまいたまえ...
有島武郎 「ドモ又の死」
...自然のいいあらわしがたい無邪気さと恩恵――太陽...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...幼年の無邪気さをもって春の影響を感じているかを見ては...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...放送局の無邪気さに好感を持った...
太宰治 「十二月八日」
...しかしこの花のやうな無邪気さは...
田山録弥 「赤い鳥居」
...控えも作らなけりゃいけないじゃないか」と私は彼女の無邪気さにほほえみながら言った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...その無邪気さから...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...敬太郎はそのうちに処女の無邪気ささえ認めた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...大して変らぬ無邪気さである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...彼女が脱線したのには一本気な無邪気さもある...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...それは子供らしい無邪気さとすっかりまじっているので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...その実は血を啜る残虐の行われている「子供の無邪気さ...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...子供特有の無邪気さはあってもそれをよけい美くしくする麗わしい容貌がいるものである...
宮本百合子 「悲しめる心」
...しかしまた、この無邪気さが、とうてい抵抗することのできないものであり、この後はただ押し問答になるだけである事も知っている...
三好十郎 「その人を知らず」
...かれはかれらしい無邪気さで...
室生犀星 「とかげ」
...その無邪気さの中には...
横光利一 「旅愁」
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