...まるで大きな子供のようなその無邪気さ...
有島武郎 「或る女」
...「あれは海ね」「仰せのとおり」倉地は葉子が時々途轍(とてつ)もなくわかりきった事を少女みたいな無邪気さでいう...
有島武郎 「或る女」
...これで探偵小説愛読者が一人ふえたというものだね」殿村も一倍の無邪気さで...
江戸川乱歩 「鬼」
...これは珍らしい無邪気さですよ...
江戸川乱歩 「心理試験」
...放送局の無邪気さに好感を持った...
太宰治 「十二月八日」
...しかしこの花のやうな無邪気さは...
田山録弥 「赤い鳥居」
...彼は子供のような無邪気さで芝居に見とれていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...時間を無視した兎の無邪気さだけを...
豊島与志雄 「囚われ人」
...頭を使う人の精神がほとんど等分に深さと無邪気さとを有する頃の年輩に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...敬太郎はそのうちに処女の無邪気ささえ認めた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「即興曲」はシューベルトの無邪気さと奔逸(ほんいつ)する天才の現れで興味が深い...
野村胡堂 「楽聖物語」
...そしてこの心が私をして子供のような無邪気さをもって闇の空にではなく大きな青空に夢み出させた...
三木清 「語られざる哲学」
...こういう無邪気さは笑うけれど腹も立つわね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかしまた、この無邪気さが、とうてい抵抗することのできないものであり、この後はただ押し問答になるだけである事も知っている...
三好十郎 「その人を知らず」
...かれはかれらしい無邪気さで...
室生犀星 「とかげ」
...凡そ何事にでもそれほどな無邪気さを持っているので自然に細君がこの家の中心になって来ているのだ...
横光利一 「機械」
...千鶴子が少しの懼れも感じず云い出すその無邪気さは...
横光利一 「旅愁」
...その無邪気さの中には...
横光利一 「旅愁」
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