...まるで大きな子供のようなその無邪気さ...
有島武郎 「或る女」
...その無邪気さかげんには誰でも噴(ふ)き出さずにはいられなかった...
有島武郎 「私の父と母」
...別して山田さんの奥さんの清浄な美しさと無邪気さと...
石川欣一 「山を思う」
...これで探偵小説愛読者が一人ふえたというものだね」殿村も一倍の無邪気さで...
江戸川乱歩 「鬼」
...あの人の無邪気さが...
太宰治 「誰も知らぬ」
...何処か田舎娘らしい無邪気さがあつた...
田山録弥 「ある日」
...ふいと子供らしい無邪気さから...
徳田秋声 「爛」
...「即興曲」はシューベルトの無邪気さと奔逸(ほんいつ)する天才の現れで興味が深い...
野村胡堂 「楽聖物語」
...その上品さと無邪気さは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...実際ヘルンは――多くの天才的な詩人と同じように――本質的に子供らしい純情さと無邪気さを持った性格者だった...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...無邪気さを知性で覆い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...良子は無邪気さうに点頭いて薄ら笑ひを浮べてゐた...
牧野信一 「毒気」
...その実は血を啜る残虐の行われている「子供の無邪気さ...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...こういう無邪気さは笑うけれど腹も立つわね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そう云う生活のあふれた力が雄大さや無邪気さや...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そして総(すべ)て中流に育った子供等のあどけない品のある悪びれない無邪気さで...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...我々は子供たちの足踏みや小児らしい遊びや無邪気さにはひどく感動しますが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ここでの高氏の無邪気さや他意なさも...
吉川英治 「私本太平記」
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