...恐ろしい大胆な悪事を赤児(あかご)同様の無邪気さで犯しうる質(たち)の男だと思った...
有島武郎 「或る女」
...瀬古 おまえの無邪気さでやっちまいたまえ...
有島武郎 「ドモ又の死」
...放送局の無邪気さに好感を持った...
太宰治 「十二月八日」
...眼もとや口もとに子供のような無邪気さが溢れる...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...その無邪気さから...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...指輪に対する彼女の無邪気さは昨日(きのう)と毫(ごう)も変るところがなかった...
夏目漱石 「明暗」
...「即興曲」はシューベルトの無邪気さと奔逸(ほんいつ)する天才の現れで興味が深い...
野村胡堂 「楽聖物語」
...その上品さと無邪気さは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...大して変らぬ無邪気さである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...彼女が脱線したのには一本気な無邪気さもある...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...それは子供らしい無邪気さとすっかりまじっているので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...良子は無邪気さうに点頭いて薄ら笑ひを浮べてゐた...
牧野信一 「毒気」
...かれはかれらしい無邪気さで...
室生犀星 「とかげ」
...我々は子供たちの足踏みや小児らしい遊びや無邪気さにはひどく感動しますが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...凡そ何事にでもそれほどな無邪気さを持っているので自然に細君がこの家の中心になって来ているのだ...
横光利一 「機械」
...その無邪気さの中には...
横光利一 「旅愁」
...ここでの高氏の無邪気さや他意なさも...
吉川英治 「私本太平記」
...まだ城太さんのような無邪気さが幾らかあったからだろう)と思い...
吉川英治 「宮本武蔵」
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