...彼等の人格の疎漫で無責任な事を憎んだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...さうして僕は此感じなしに言動する事が出來るほど無責任な人格ではないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...彼等の人格の疎漫にして無責任なことを憎むと云つたのだつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...無責任な事は、致(いた)しません...
太宰治 「新ハムレット」
...無責任な審査をして出鱈目(でたらめ)に採用しても...
太宰治 「正義と微笑」
...テツさんを慰めるのに「災難」という無責任な言葉を使ったりした...
太宰治 「列車」
...それ以上の無責任なことをいって...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...世の中には随分無責任な親や兄弟もあるものだと...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...又それからル・ボン自身がどのように俗流的な無責任な結論を引き出だすか...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...警察当局の教育上無責任な検挙方針が...
戸坂潤 「社会時評」
...こう答えた後(あと)ははなはだ無責任なような気がしてならなかった...
夏目漱石 「行人」
...……僕は上海語も北京語も台湾語も話せるんですが、どこかの新聞社へもぐりこめないものでしょうか」西貝はコップで盛んに呷(あお)りながら、無責任な調子で、「いいだろう、なんとかなるだろうさ...
久生十蘭 「金狼」
...純造の質問は調子の上では甚だ無責任な――遊蕩的だつた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...無責任なことになる...
三木清 「哲学入門」
...少し無責任な事をしたようではあるが...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...無責任な(すくなくとも...
山川方夫 「愛のごとく」
...無責任なようではあるが...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...こんな無責任なだらしのない事でどうする……と自分で自分の心を睨み付けながらそろそろと歩度を緩めた...
夢野久作 「暗黒公使」
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