...さうして僕は此感じなしに言動する事が出來るほど無責任な人格ではないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...この二千五百年でもうダメになってしまうという無責任なことを言って...
石原莞爾 「最終戦争論」
...」「そんな無責任な親父だ...
犬田卯 「米」
...無責任な世間の人達に対して憤りを感ぜずにはいられません...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...どうぞ「また無責任なことをして」などと叱っておくれでない...
大杉栄 「獄中消息」
...無責任な取扱いを受けてはたまらない...
太宰治 「正義と微笑」
...テツさんを慰めるのに「災難」という無責任な言葉を使ったりした...
太宰治 「列車」
...」めんどうくさくなった細君は無責任な同意を表しはしたが...
寺田寅彦 「球根」
...無責任な社会学者の思い付きとは無関係に...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...しかし無責任な批評に対する芸術家からの不満は絶えることなく...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...父は往診して他人といふ無責任な人達にもてなされて帰つて来ると苦労性な皆が不快だつた...
中原中也 「その頃の生活」
...」宮原は彼を伴れ帰りさへすれば役目が済むとでも思つてゐるらしい無責任な調子だつた...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...無責任な独断的記述と取られる虞(おそれ)がないでもないが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...無責任な雜誌や新聞の「大正の鏡花」呼ばはりには...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...あなたが無責任なことを書かれるはずはないと私は思いました...
三好十郎 「清水幾太郎さんへの手紙」
...』保雄は相変らず自分に対する新聞雑誌記者の無責任な悪戯(いたづら)は己(や)まないのだなと思つた...
與謝野寛 「執達吏」
...無責任な言には似るが...
吉川英治 「私本太平記」
...遊蕩者の気ままな無責任な移り気に過ぎなかった...
和辻哲郎 「転向」
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