...たとえば仕事の途中でこれを抛棄して他へ走るがごとき無責任な行動は社会人としても許し難いばかりでなく...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...これほど無責任なことはなかつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...釈明文は簡単であったがそれまでにおける世間の無責任なる憶測を一撃氷解させるだけの偉力があった...
海野十三 「地球発狂事件」
...決して無責任な男じゃございませんから...
太宰治 「佳日」
...無責任な審査をして出鱈目(でたらめ)に採用しても...
太宰治 「正義と微笑」
...そんな無責任な綴方教育を授けているとは思いも寄らず...
太宰治 「千代女」
...テツさんを慰めるのに「災難」という無責任な言葉を使ったりした...
太宰治 「列車」
...こういう批評は恐ろしく無責任な冷酷なものとして神経過敏な出品者の不快な反感を買うかもしれない...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...最も無責任なものだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...つまりジャーナリズムは真剣で真実なものをただの無責任な噂やお喋りにして了うというのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...しかし無責任な批評に対する芸術家からの不満は絶えることなく...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...……僕は上海語も北京語も台湾語も話せるんですが、どこかの新聞社へもぐりこめないものでしょうか」西貝はコップで盛んに呷(あお)りながら、無責任な調子で、「いいだろう、なんとかなるだろうさ...
久生十蘭 「金狼」
...こんな風に自分自身に無責任な態度をとることを...
牧逸馬 「上海された男」
...加けに何といふ無責任なはなしだ...
牧野信一 「痴日」
...無責任なことになる...
三木清 「哲学入門」
...無責任なくせにまぎらわしい甘ったるさを嫌って...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...少し無責任な事をしたようではあるが...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...無責任なようではあるが...
夢野久作 「創作人物の名前について」
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