...すべて文学者といわれる階級に属する人間は無責任なものだ...
石川啄木 「一利己主義者と友人との対話」
...無責任な新聞紙に大袈裟に伝えられるほどの不徳が美妙にあったとは思われない...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...幾度愛戯を試みてもだめなのだ」ベンの無責任な言葉には...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...無責任な審査をして出鱈目(でたらめ)に採用しても...
太宰治 「正義と微笑」
...私などただ旅の風来坊の無責任な直感だけで言ふのだが...
太宰治 「津軽」
...奥畑は近所の無責任な噂か何かを基にして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そして一方ではそんな無責任なことをしている...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...これは無責任ないし悪意あるゴシップによって日常行われている現象である...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...「我党は要求を容れざるものとしてお別れする」などと無責任なことは云わない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...文学はやさしく哲学はムツかしいという無責任な定評になっている迄だ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...警察当局の教育上無責任な検挙方針が...
戸坂潤 「社会時評」
...唖唖子の無責任なること寧驚くべし...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...……僕は上海語も北京語も台湾語も話せるんですが、どこかの新聞社へもぐりこめないものでしょうか」西貝はコップで盛んに呷(あお)りながら、無責任な調子で、「いいだろう、なんとかなるだろうさ...
久生十蘭 「金狼」
...高槻無責任なので大叱り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...こういう犯罪者の無責任な嗜悪戯(しあくぎ)性を発揮していて...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...日常には随分女自身無責任な生きかたをしていると思う点がある...
宮本百合子 「女の歴史」
...私の言葉は無責任な放言のように聞えたかもしれないし...
三好十郎 「絵画について」
...友達としてそんな無責任な考え方はない...
山本周五郎 「日本婦道記」
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