...漫画に締具をまるで無視して...
石川欣一 「山を思う」
...他(た)の多くの条件の符合を無視して...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...その哀願を完全に無視して...
谷譲次 「踊る地平線」
...長崎を無視して江戸灣にはいつたといふことでもなくて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...だからしてこの思想上の「持久化」を無視して...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...今年正月の生れで、初めての夏の暑気に多少弱っているらしいが、人間たちによく馴れよく戯れながらも、時々、人々を無視して、何物をも無視して、馴致されないものから来る夢想に耽っていることがある...
豊島与志雄 「猫性」
......
中島敦 「河馬」
...文明の趨勢と教化の均霑(きんてん)とより来(きた)る集合団体の努力を無視して...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...無視して偏狭素朴なるいわゆる実践主義に陥る者の多いことは...
野呂栄太郎 「名人上手に聴く」
...日課も時限もぜんぜん無視して...
久生十蘭 「ノア」
...さしだされた英国人の手を無視して答えた...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...それを無視して、娘を結婚させ、祝福なさろうとされている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...辰造 (留吉を無視して金助に)早く腹を拵へて出かけよう...
三好十郎 「地熱」
...平凡日常の恋愛を無視していた...
柳田国男 「木綿以前の事」
...だが半之助はぜんぜん無視して...
山本周五郎 「半之助祝言」
...彼は富塚の言葉をまったく無視して...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...あまり三島を無視してゐるやうに彼には思はれて氣がとがめた...
横光利一 「悲しみの代價」
...浪人者はかれを無視して...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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