...途中の大切な階段を無視して...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...周囲の仕官の希望を無視して...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...倭文子の言葉を無視して...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...あの時も私は医師の忠告を無視して不養生の限りを尽したのであった...
谷崎潤一郎 「鍵」
...きつい音痴で、寮歌をうたふにも、音譜を無視して、黄いろい聲を突拍子に張りあげながら、自分勝手な節をつけて歌つてゐた...
恒藤恭 「學生時代の菊池寛」
...「科学」が与える成果を無視して...
戸坂潤 「科学論」
...党是を無視して審議会委員となって了う...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...そこで米友は畳みかけて、「それもお前、普通の遺身(かたみ)と違って、生皮なんだろう、それをお前、欲しがって離れられねえというのは人情だろうじゃねえか、人情を無視して、それを引裂こうなんて、どうしても罪だなあ」米友が、その怪力で後ろから車の桟を抑えているものだから、前なる車力が、車を引き出そうにも引き出せません...
中里介山 「大菩薩峠」
...「そしてそれから」クチュール夫人は人の好い老人の叫び声を無視して言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...もし民衆を無視して...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...もし職人たちが伝統を無視して勝手に描くとするなら...
柳宗悦 「民藝四十年」
...國民の總意を無視してこれを衆愚となし...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...だが半之助はぜんぜん無視して...
山本周五郎 「半之助祝言」
...彼は富塚の言葉をまったく無視して...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...地境を無視して涌谷領へ鍬(くわ)をいれる...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...マルサスは前述の如くこの原理を無視している(訳者註)項への分類...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...私が書いたものが成功しているといえば異論があるでしょうが――最後の数節で言及した考察を無視していたら今よりずっと悪い作品になっていただろうと...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「怪奇小説の執筆についての覚書」
...この時ピサロが三人均分の盟約を無視しておのれ一人に多くの権力を集中したことは...
和辻哲郎 「鎖国」
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