...その正しき調和を無視して一方に偏重し...
石原莞爾 「戦争史大観」
...発音や字形の類似を無視して...
谷譲次 「踊る地平線」
...全くその存在を無視していた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「小波瀾」
...ただこの問答の中で子規があたかも連句というものの存在を全然忘却あるいは無視しているように見えるのが不思議である...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...「科学」が与える成果を無視して...
戸坂潤 「科学論」
...生産技術に直接関係のある無しを無視して概括的に見ると...
戸坂潤 「技術の哲学」
...こういったような利益の台帳を無視して...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それを全く無視して...
夏目漱石 「教育と文芸」
...これは節分を無視して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは決して定石を無視して差すのではなくして...
野呂栄太郎 「名人上手に聴く」
...この条約がかんじんのアラバマ号問題をまったく無視していることが判明するや...
服部之総 「黒田清隆の方針」
...大自然が行う皮肉を無視していた俺は愚かだった...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...彼が流行というものをあまり無視していることになりはしないか...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...だが同時に私たちの知識の限界をも無視してはならない...
柳宗悦 「工藝の道」
...平凡日常の恋愛を無視していた...
柳田国男 「木綿以前の事」
...共同生活の統制秩序を無視して...
矢部貞治 「政治学入門」
...民族の要素を無視しては...
矢部貞治 「政治学入門」
...兵法の忌(い)みたる「居着」の戒を無視していたものだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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