...元の無事平穏な生活に帰った...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...厄日を無事平穏に通り越して...
種田山頭火 「其中日記」
...無事平穏に日本に居住せむと欲すれば...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...お春坊は無事平穏に生きながらえるにしちゃ少し綺麗過ぎらア...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...近頃無事平穏のために...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...私の生涯の間に於ても比較的無事平穏な期間に属する静かな生活を送ることができた...
三好達治 「柘榴の花」
...どこも皆無事平穏なのですね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それを持つてゐる間は無事平穏である...
森鴎外 「追儺」
...無事平穏にくらしている者を見れば...
山本周五郎 「さぶ」
...……といったような無事平穏な朝だったがね...
夢野久作 「難船小僧」
...二百廿日も無事平穏か……サッキの小蒸汽の煙がまだ見えてるぜ...
夢野久作 「焦点を合せる」
...霧の中そこはいま、無事平穏なこと、颱風の目のようだったが、じつは全風速圏(ぜんふうそくけん)の求心点といってよい...
吉川英治 「私本太平記」
...表面は夜凪(よなぎ)のとおり無事平穏に天神岸からともづなを解いた二百石船――淀の水勢に押されて川口までは櫓櫂(ろかい)なしだが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...この無事平穏ということは...
蘭郁二郎 「休刊的終刊」
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