...彼女の部屋は無一物であり、とてもシンプルだ...
...落ち葉の無一物の枯れ木が、寒々しい雰囲気を醸し出している...
...料理の基本は無一物から作り上げることだ...
...彼の部屋は本当に無一物で、何も飾っていない...
...あなたが今、手元に持っている一切の物は、全て無一物から作られている...
...無一物のわれわれに同情が持てるのです...
石川三四郎 「浪」
...文字通り無一物で焼け出されて...
岩本素白 「野の墓」
...私もとう/\無一物...
種田山頭火 「行乞記」
...実は其中庵裡無一物...
種田山頭火 「其中日記」
...庵中嚢中無一物、寒いこと寒いこと(床中で痛切に自分の無能無力を感じた、私には生活能力がない、そして生活意慾をもなくしつゝある私である)...
種田山頭火 「其中日記」
...フョードル・パーヴロヴィッチはほとんど無一物で世間へ出て...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ところが今無一物なんだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...田畑も家も荒れはてて無一物だった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...無一物にひとしい仮小屋暮らしながら...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...こんな無一物の廃人のところへお嫁さんに来てくれる物好きな女もおらぬ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...全くの無一物からこれまでに復興したんだ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
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中原中也 「在りし日の歌」
...笠森仙太郎はこうして全く無一物になったのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「知っている段か、拙者の品だ、――どこで――」「宗方善五郎の殺された部屋の前にありましたよ」「ほう、無一物の紙入が、一人で歩くとは知らなかった、――がそんなことがあるようでは黙っているわけにも行くまい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いわゆる本来無一物にて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...」「呑気で面白いなア!」「馬鹿ア! 俺アもう無一物になつてしまつたんだぜえ!」「アツハツハ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...武蔵が自分の肖像画のうえに自題した歌――「理もわけも尽して後は月明を知らぬむかしの無一物なり」が...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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