...彼女の部屋は無一物であり、とてもシンプルだ...
...落ち葉の無一物の枯れ木が、寒々しい雰囲気を醸し出している...
...料理の基本は無一物から作り上げることだ...
...彼の部屋は本当に無一物で、何も飾っていない...
...あなたが今、手元に持っている一切の物は、全て無一物から作られている...
...見到室中無一物(みいたるしつちういちぶつなし)...
芥川龍之介 「骨董羹」
...和尚の無一物の生活の豊かさが羨ましくなって...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...おりからの秋天の如く無一物なのに驚いて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...「無一物中無尽蔵」です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...多くは無一物で、生きても死んでゐる者たちであつたが、ある冬の朝、近所のお神さんたちは、昨夜の轢死人は懐中に十円もの金を持つてゐたと噂し、そんな大金を持つてゐながら、どうしてまた死ぬ気になつたのであらうと語つてゐたので、それを聞いてゐた子供たちは大急ぎで柵をくぐり抜け、もしや、その不要な金を子供たちに分けてくれはせぬかと、一散に走つて行つたことである...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...着物は薄く懐中は無一物で...
田中貢太郎 「黄金の枕」
...文字通りの無一物だ...
種田山頭火 「行乞記」
...庵中嚢中無一物、寒いこと寒いこと(床中で痛切に自分の無能無力を感じた、私には生活能力がない、そして生活意慾をもなくしつゝある私である)...
種田山頭火 「其中日記」
...折から庵中嚢中無一物なので...
種田山頭火 「其中日記」
...無一物底無尽蔵と澄ましてもゐられまいが...
種田山頭火 「松山日記」
...無一物処昼間はみんな建築材料を集めに出るので...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...石上を枕とする捨身無一物の出家が...
中里介山 「大菩薩峠」
...「知つてゐる段か、拙者の品だ、――何處で――」「宗方善五郎の殺された部屋の前にありましたよ」「ほう、無一物の紙入が、一人で歩くとは知らなかつた、――がそんなことがあるやうでは默つてゐるわけにも行くまい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いわゆる本来無一物にて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...男でも女でも無一物のどん底に陷(おちい)つたとき...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一人息子を無一物に残して世を去った...
水上滝太郎 「九月一日」
...思えば われらは無一物地道に渡世するおおかたの人同然にからくりもないすっからかん...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...このままいけば五年と経たぬうちに無一物になってしまう...
山本周五郎 「藪落し」
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