...彼女の部屋は無一物であり、とてもシンプルだ...
...落ち葉の無一物の枯れ木が、寒々しい雰囲気を醸し出している...
...料理の基本は無一物から作り上げることだ...
...彼の部屋は本当に無一物で、何も飾っていない...
...あなたが今、手元に持っている一切の物は、全て無一物から作られている...
...)ことに平常無收入で無一物な田中翁が...
石川三四郎 「浪」
...汽車に乘りて、辨當と酒とを買へば、あとは無一物、一杯機嫌に腹も張りて、あちらでもぐう/\、こちらでもぐう/\...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...「本来は無一物なり雪だるま」たとい戦災で物を喪失しても...
高神覚昇 「般若心経講義」
...そうしてまたもや無一物の再出発をしなければならなくなった...
太宰治 「十五年間」
...着物は薄く懐中は無一物で...
田中貢太郎 「黄金の枕」
...折から庵中嚢中無一物なので...
種田山頭火 「其中日記」
...無一物になろうかも知れん...
直木三十五 「南国太平記」
...田畑も家も荒れはてて無一物だった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...無一物からこれまでに復興したんだと見えを切る...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...石上を枕とする捨身無一物の出家が...
中里介山 「大菩薩峠」
...無一物の旅から旅の中に...
中里介山 「大菩薩峠」
...身外無一物、ただ我が金玉の一身あるのみ...
福沢諭吉 「徳育如何」
...男でも女でも無一物のどん底に陷(おちい)つたとき...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...全然嗜(たしな)みのない本来無一物が...
夢野久作 「お茶の湯満腹談」
...スッテンテンの無一物となった三十八年の十一月の末...
夢野久作 「近世快人伝」
...これが自分の嫁入の際の無一物だった貧しさをこぼし...
横光利一 「夜の靴」
...無一物...
吉川英治 「宮本武蔵」
...無一物などといったのは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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