...舵座(かじざ)におこされた焜炉(こんろ)の火のまわりに慕い寄って...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...焜炉の中の電線だけが...
有島武郎 「骨」
...焜爐の火を起して唐もろこしを燒き賣りする爺さんがゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ふと私は部屋の隅に赤く錆(さ)びたガス焜炉(こんろ)があるのに眼をとめた...
高見順 「如何なる星の下に」
...Honte(オント)!honte(オント)!眼玉の蜻蛉(とんぼ)わが身を攫(さら)へわが身を啖(くら)へHonte(オント)!honte(オント)!燃えたつ焜爐(こんろ)わが身を 焦がせわが身を 鎔かせHonte(オント)!honte(オント)!干割(ひわ)れた咽喉(のんど)わが身を 涸らせわが身を 曝らせHonte(オント)!honte(オント)!おまへは泥だ...
富永太郎 「恥の歌」
...焜炉の上の鍋には...
豊島与志雄 「文学以前」
...六本の木屑をそえて焜炉に火をおこす...
中勘助 「島守」
...小川氏より魔法焜爐を貰ふ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...電氣も來らず電氣焜爐も使用すること能はざれば炭火にて粥を炊ぐ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...女中らしい洋裝の女が硝子戸の外へ焜爐を持出して鍋をかけてゐる...
永井荷風 「羊羹」
...ぴかぴか光った電熱料理焜炉(こんろ)と...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...台所用のガス焜炉(こんろ)のような具合に...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...日あたりのいいヴェランダに焜爐などまで持ち出して...
堀辰雄 「七つの手紙」
...ナースチャの後には石油焜炉(プリムス)を下げた婆さんが立っていた...
「赤い貨車」
...台所の外についている露台に石油焜炉(プリムス)を持ち出し...
「赤い貨車」
...たとへば焜爐の中じきりの網樣の底を...
柳田國男 「食料名彙」
...新たに立ち上げた実験室用テントのガソリン焜炉から出る熱を差し引いて考えても...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...ガソリン焜炉もまた無くなっていたが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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