...この小供(こども)の身(み)に飛(と)んでもない災難(さいなん)が降(ふ)って湧(わ)いたのでございます...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...例えば、平生なんらの善根を積みたることなく、功徳(くどく)を施したることもなくして、不幸、災難、病気等に際会するときに限り、にわかに思い立って神仏に祈願をかくるがごときは、神仏を愚弄(ぐろう)するものといわねばならぬ...
井上円了 「おばけの正体」
...炎々たる火災と轟々(ごうごう)たる爆発に襲われ大混乱に陥っている...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...多少の震災は免れなかった三菱村の諸建築の事は一にかかって氏の双肩にあるのだもの...
高浜虚子 「丸の内」
...震災後東京も、散歩するに好い街はほどんどなくなつてしまひました...
竹久夢二 「砂がき」
...皆之を天災に歸して天災と諦めて居る...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...震災前だったらこの指環をはめて...
永井荷風 「ひかげの花」
...浅草の興行街は幸に空襲の災難を免(まぬか)れていたので映画の外に芝居やレビューも追々(おいおい)興行されるようになったから...
永井荷風 「裸体談義」
...戦災者だから買わなくてもよかろうといって次々三人はことわったばってん...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...この小都を震駭(しんがい)させた大火災のあとですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...蓋(けだ)し勝氏(かつし)輩(はい)の所見(しょけん)は内乱の戦争を以て無上の災害(さいがい)無益(むえき)の労費(ろうひ)と認め...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...その一半には大震災の影響を加算しないわけにはゆくまい...
正岡容 「大正東京錦絵」
...一七四六年の大震災前に...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...果(はて)はどうしてこんな災難に遇ったことかと繰り返してくどくのであった...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...わが如き者は日本に在りては国の災ひ也...
夢野久作 「白くれない」
...大正大震災のときに...
吉川英治 「折々の記」
...天災に会ったような諦(あきら)め顔が...
吉川英治 「私本太平記」
...ボートルレの災難...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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