...徳川慶喜(よしのぶ)公火船に乘りて江戸に歸り...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...今しも兩國へ兩國へとくりだす花火船を見るともなく眺めてゐた...
竹久夢二 「砂がき」
...「みんな幸福なんだ」花火船の客はもう萬世のあたりできこしめしたらしく隣りの船の若い女に戲談を投げかけてゐる...
竹久夢二 「砂がき」
...花火船の艫(とも)にしゃがんでいた印半纏(しるしばんてん)の老人は...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...たとえばかの徳川時代、天下泰平烽火(ほうか)を見ず、寸鉄を用いざるのときにおいてはかの戦国の時代において必要品なる刀剣は一変して驕奢品となり、かの貴紳豪客が正宗の太刀、兼定の短刀、その鍔(つば)といいその小柄(こづか)といい黄金を装い宝玉を鏤(ちりば)め、意気揚々として市中を横行するのときにおいては、道傍の人たれもあっぱれ貴人なりと指さし語るを見てみずから得意となすがごとく、今日欧州諸国においてもクルップ砲といい、アームストロング(ほう)といい、甲鉄艦といい、水雷火船といい、ただ一種国光を耀(かがや)かすの装飾にして、「わが国はかくのごときの軍備あるぞ」と他国に誇示するに過ぎず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...二十艘の火船を先頭にたて...
吉川英治 「三国志」
...先頭に立てて来た一団の爆火船隊――煙硝(えんしょう)...
吉川英治 「三国志」
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