...あなたもいよいよ身のかたまる瀬戸ぎわまでこぎ付けたんだが……」葉子はすきを見せたら切り返すからといわんばかりな緊張した...
有島武郎 「或る女」
...自分自身ですらがどうしてこの大事な瀬戸ぎわを乗り抜けるのかは...
有島武郎 「或る女」
...それにしてももうこの瀬戸ぎわから引く事はできない...
有島武郎 「或る女」
...生死の瀬戸ぎわにはまり込んでいる人々の本能は恐ろしいほど敏捷(びんしょう)な働きをする...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...あわや首っつりの瀬戸ぎわだというのに...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...危(あぶな)い瀬戸ぎわだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...落胆して再び堕落せんとする瀬戸ぎわにあったのかも知れない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私はついに七里徒歩組に編入される危い瀬戸ぎわであつた...
長谷健 「天草の春」
...ほとんど窒息死の瀬戸ぎわまで眠る...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...俺にしちゃ大事な瀬戸ぎわ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...役所の格づけがきまろうという大切な瀬戸ぎわだから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...その日が生命(いのち)の瀬戸ぎわと思え...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...一家の生命の瀬戸ぎわをお護りくださるわけにはまいりますまいか...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...やぶれたならばそれで自分の一切は無になり虚にならねばならぬ瀬戸ぎわであった...
本庄陸男 「石狩川」
...静かに/\!」「あぶねえ瀬戸ぎわだぞ!」「ひや/\させるねえ!」などゝ呟きながら...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...あぶない瀬戸ぎわを歩いているんだ...
三好十郎 「好日」
...そのあぶない瀬戸ぎわにある二人の心を見ぬいて当惑した...
吉川英治 「親鸞」
...いちかばちかの瀬戸ぎわへまいったのじゃ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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