...それにしてももうこの瀬戸ぎわから引く事はできない...
有島武郎 「或る女」
...生死の瀬戸ぎわにはまり込んでいる人々の本能は恐ろしいほど敏捷(びんしょう)な働きをする...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...あわや首っつりの瀬戸ぎわだというのに...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...危(あぶな)い瀬戸ぎわだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...落胆して再び堕落せんとする瀬戸ぎわにあったのかも知れない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ジャン・ヴァルジャンは最も危険な瀬戸ぎわをも幾度か通ってきたのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私はついに七里徒歩組に編入される危い瀬戸ぎわであつた...
長谷健 「天草の春」
...ほとんど窒息死の瀬戸ぎわまで眠る...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...たぶん十二万五千石がフイになるかどうかというきわどい瀬戸ぎわなんだと思います...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...俺にしちゃ大事な瀬戸ぎわ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...役所の格づけがきまろうという大切な瀬戸ぎわだから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...きわどい瀬戸ぎわで覚られることだけはまぬがれましたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...一家の生命の瀬戸ぎわをお護りくださるわけにはまいりますまいか...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...やぶれたならばそれで自分の一切は無になり虚にならねばならぬ瀬戸ぎわであった...
本庄陸男 「石狩川」
...常に窮極なる生命と生活の瀬戸ぎわでデルフオイの扁額を思ふのみなのだ...
牧野信一 「月評」
...或る意味で人生の瀬戸ぎわに立っている孫娘にくりかえして云えることと云えば...
宮本百合子 「雨の昼」
...けれどもこの瀬戸ぎわに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いよいよ実行という瀬戸ぎわになって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
便利!手書き漢字入力検索