...濃緑色と暗褐色のだんだらに塗られた...
海野十三 「宇宙戦隊」
...石榴(ざくろ)の濃緑の葉が油光りして...
太宰治 「薄明」
...塵埃にくすぶった草木の葉が洗われて美しい濃緑に返るのを見ると自分の脳の濁りも一緒に洗い清められたような心持がする...
寺田寅彦 「やもり物語」
...濃緑の艶のよい葉の間から大きな實が覗いてゐるのを...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...或るものは濃緑色の霧に脳漿のあひまあひまを冒されて死んでしまつたり...
富永太郎 「鳥獣剥製所」
...密林の濃緑をまとって...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...濃緑色のリーフ魚や...
中島敦 「環礁」
...濃緑色のリーフ魚や...
中島敦 「環礁」
...「濃緑に朱の斑点の入つた草の薬」だの...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...庭の向う側は、低い軒から下四尺余りは、胡桃だの、杉だの、藤だのの、濃緑色のために、暗い背景をしているのだ...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...濃緑色の浜大蒜(はまにんにく)と白い砂...
久生十蘭 「キャラコさん」
...中でも崇福寺(すうふくじ)の丹朱の一峰門が山々の濃緑から抽(ぬき)ん出て...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...ほのかな緑色が尖端の方ではそれこそ見事な濃緑色に染上げられてゐる...
三好達治 「柘榴の花」
...頭は濃緑色(こみどりいろ)につやつやしていて...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...濃緑の葉を重ねた一面のひろい芋畑の向うに...
山川方夫 「夏の葬列」
...濃緑に白く粉をふいたような...
山本周五郎 「竹柏記」
...黒みを帯びた濃緑の葉を...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...油を塗ったような濃緑色のオリーブの葉蔭から...
横光利一 「欧洲紀行」
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