...長老は貴重な古い葡萄酒を漁り...
太宰治 「諸君の位置」
...何を苦しんで深夜を選んで台所口へ残肴(ざんこう)を漁りに出かける必要があろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...その間を、猫と犬と鶏とが(山羊と豚だけは上って来ないが)床の上まで踏み込んで来て、走り、叫び、吠え、漁り、あるいは寝ころがっている...
中島敦 「環礁」
...由来木曾の名産とうたわれている「お百草」の原料漁りなのだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...十字屋あたりへレコードを漁りに出かけたものだ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...よしや犠牲者を漁り歩いたところで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女漁りに日を暮して居る罰當りの與三郎などに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何か漁りながら歩いてゐる男がゐるのだ...
原民喜 「火の子供」
...ソフオクレイスを漁り...
牧野信一 「喜劇考」
...天文学に関する書籍などを漁りながら静かな...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...本郷神田の古本屋を閑さへあれば漁り歩いた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...神田の夜店を漁りに行つて...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...めずらしく唐沢氏が骨董漁りに出かけたあとで...
矢田津世子 「女心拾遺」
...文献だけを漁りまわしているよりは効果がありはしないかということを...
柳田国男 「故郷七十年」
...掃溜も毎日のように漁りますが...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...大阪の美人を漁りまわしていた金丸(かなまる)長者と呼ばれる半老人であった...
夢野久作 「名娼満月」
...物漁りなど烏滸の沙汰である...
吉川英治 「折々の記」
...勝手な食い漁りによって生きていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
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