...容疑者達の恋を漁りに来ている者が大分あったのには驚かされました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...長老は貴重な古い葡萄酒を漁り...
太宰治 「諸君の位置」
...五年変り種漁りに憂身を※(やつ)していたのであったが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...その間を、猫と犬ととが(山羊と豚だけは上つて來ないが)床の上迄踏み込んで來て、走り、叫び、吠え、漁り、或ひは寢ころがつてゐる...
中島敦 「環礁」
...古文書や墓碑銘を熱心に漁り出した...
中島敦 「セトナ皇子(仮題)」
...十字屋あたりへレコードを漁りに出かけたものだ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...佳い香と漁り抜く丈太郎は日と共に懊悩を重ぬるばかりでした...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...よしや犧牲者を漁り歩いたところで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...唇から唇へと漁り歩く浅ましい姿は...
野村胡堂 「百唇の譜」
...古本漁りなどをしてゐて...
堀辰雄 「二三の追憶」
...天文学に関する書籍などを漁りながら静かな...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...左程までに大なりし余の期待は君の作品を漁り行くに從つて次第々々に薄れて...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...仕事と言うては元手要らずの掃溜漁り...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...大阪の美人を漁りまわしていた金丸(かなまる)長者と呼ばれる半老人であった...
夢野久作 「名娼満月」
...そこらの町屋の棚(店)で何か買い漁りしている仲間を待ってでもいるものか...
吉川英治 「私本太平記」
...勝手な食い漁りによって生きていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...後宮の女色漁りも人いちばいな方であった...
吉川英治 「私本太平記」
...明治四十三年(1910) 十八歳頻りに文学書を漁り読む...
吉川英治 「年譜」
便利!手書き漢字入力検索