...果して漁り火だった...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...いろんな種類の蚊に至るまで漁りました...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...彼が書物を漁りに出掛ける時には...
辰野隆 「愛書癖」
...彼はそのあらゆる種類のものを漁りだした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その間を、猫と犬ととが(山羊と豚だけは上つて來ないが)床の上迄踏み込んで來て、走り、叫び、吠え、漁り、或ひは寢ころがつてゐる...
中島敦 「環礁」
...由来木曾の名産とうたわれている「お百草」の原料漁りなのだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...十字屋あたりへレコードを漁りに出かけたものだ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...よしや犠牲者を漁り歩いたところで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...唇から唇へと漁り歩く浅ましい姿は...
野村胡堂 「百唇の譜」
...利權漁りに憂身をやつしてばかりござる! どうせ虚榮坊(みえばう)で背信的な先生がただから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...左程までに大なりし余の期待は君の作品を漁り行くに從つて次第々々に薄れて...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...掃溜も毎日のように漁りますが...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...大阪の美人を漁りまわしていた金丸(かなまる)長者と呼ばれる半老人であった...
夢野久作 「名娼満月」
...峠を越して魚を漁りに行つてゐる...
吉江喬松 「霧の旅」
...そこらの町屋の棚(店)で何か買い漁りしている仲間を待ってでもいるものか...
吉川英治 「私本太平記」
...勝手な食い漁りによって生きていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...明治四十三年(1910) 十八歳頻りに文学書を漁り読む...
吉川英治 「年譜」
...平家史料を漁り歩く...
吉川英治 「年譜」
便利!手書き漢字入力検索