...今またそれを舐(な)める」温厚な老学者も...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...あの温厚な友田君が舞台度胸を末期まで...
辰野隆 「旧友の死」
...何しろあの温厚な紳士らしい人がひどく怒って...
谷崎潤一郎 「細雪」
...君は温厚な紳士である...
種田山頭火 「旅日記」
...平素は温厚な男だが……...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...あの温厚な高木にそんな臨機な才能があろうとは...
豊島与志雄 「好人物」
...そしてその人々は温厚な心で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...而も平素は温厚な好々爺である...
豊島与志雄 「条件反射」
...広い温厚な額、高い鼻、美しい長い口鬚、恥しそうな笑顔……ほかの兄弟――伯父さんたちと違ってる顔でした...
豊島与志雄 「幻の園」
...夫婦とも温厚な好人物でした...
豊島与志雄 「水甕」
...日頃の温厚な様子にも似ず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...日が日だから温厚な万屋和助もさすがに迷惑そうな顔をしたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...四十八歳の温厚な小市民型(タイプ)である...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...西隣りの洋館に住んでゐる温厚な文学士が...
牧野信一 「蝉」
...しらが頭のごく温厚なひとであった...
山本周五郎 「桑の木物語」
...三右衛門はあまり口をきかない温厚な人で...
山本周五郎 「日本婦道記」
...この通り謝罪(ことわり)云うけに……」元来が温厚な仁三郎は...
夢野久作 「近世快人伝」
...甚だ温厚な物ごしで告げた...
吉川英治 「新書太閤記」
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