...私は西村に日本語を教えにわざわざ渡来した次第でもないから...
芥川龍之介 「長江游記」
...多分東洋から海を越えて渡来したものであることには疑いない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...たいてい仏教と一緒に渡来した神様ならば「儀軌」といって祭式が明らかに教えられてある筈である...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...支那を経て日本に渡来した仏教...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
...委しくは氏郷記近江日野町誌を可レ見○三味線は永禄年中琉球より渡来したること通説なれどもこれを小唄に合わせて弾きたるは寛永頃より始まる由高野辰之博士の日本歌謡史に記載あり尤も天文年中既に遊女の手に弄ばれたること室町殿日記に見え好事家は早くより流行歌に用いたる趣同じく右歌謡史に委し...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...南洋から後に渡来したのがアイヌの先祖と吾等の先祖の言語に混合しているのかそれはなかなか容易に決定し難い問題である...
寺田寅彦 「土佐の地名」
...我国に渡来したのであると云う...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...享保(きょうほう)十三年に渡来した象を細かいところまで見て置いたと見え...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...アメリカから渡来したのは...
古川緑波 「清涼飲料」
...薩摩は当時のいわゆる南蛮人が夙(はや)くから渡来した地方であるから...
穂積陳重 「法窓夜話」
...この洋は海外から渡来したものを表わす意味の字である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...徳川時代に支那から渡来した花木で葉も花も木振りもよくツバキに類似している...
牧野富太郎 「植物記」
...時計始めて渡来した時これを鶏の時を報ずるに比べて明人(みんじん)が時鶏と書いたは...
南方熊楠 「十二支考」
...禅僧の手で漢土から渡来した始めのころは...
吉川英治 「私本太平記」
...百済観音は朝鮮を経て日本に渡来した様式の著しい一例である...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...一五四九年に日本へ渡来した...
和辻哲郎 「鎖国」
...シャビエルが日本に渡来した当時の状況は...
和辻哲郎 「鎖国」
...ビレラと共に渡来したイルマンのギリエルメであった...
和辻哲郎 「鎖国」
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