...彼は日本にも渡来した事がありはしないか...
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
...明治の初年に渡来した英国人の画家ワグマンとも深く交わった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...アコスタ等エズイット派の僧侶が本国に寄せた天文十八年(エズイット派が初めて渡来した年)から元亀二年(南蛮寺創設後三年)までの通信八十八通を集めたもので...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...むかし西蕃(さいばん)から渡来した黄熟香(くわうじゆくかう)を...
薄田泣菫 「茶話」
...委しくは氏郷記近江日野町誌を可レ見○三味線は永禄年中琉球より渡来したること通説なれどもこれを小唄に合わせて弾きたるは寛永頃より始まる由高野辰之博士の日本歌謡史に記載あり尤も天文年中既に遊女の手に弄ばれたること室町殿日記に見え好事家は早くより流行歌に用いたる趣同じく右歌謡史に委し...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...後に支那から渡来した獅子舞が...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...これは切支丹(きりしたん)と一緒に渡来した怪奇を極めた邪教で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その後明治になって渡来したものは葉が深い掌状裂をなした品であるが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...この贋のインゲンマメ(Phaseolus vulgarisL.)は上に書いた隠元禅師将来の本当のインゲンマメ(Dolichos LablabL.)よりはずっと後に日本へ渡来したものである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...全然別の国から日本へ二度に渡来したのではないかという複数起源説を唱える人もあるが...
柳田国男 「故郷七十年」
...この曲馬団は日本に渡来したものであった...
夢野久作 「暗黒公使」
...鉄砲が渡来したのも...
吉川英治 「新書太閤記」
...例の支那から渡来した茶の葉を...
吉川英治 「親鸞」
...シャビエルが日本に渡来した当時の状況は...
和辻哲郎 「鎖国」
...そこへ新らしく渡来したダルカセヴァやシルヴァが乗り込んで来たのであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
...ワリニャーニが渡来した頃には...
和辻哲郎 「鎖国」
...ちょうどこの機運に乗じて日本に渡来したのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...この種の様式が西域より唐を素通りして日本に渡来したと説く学者もある...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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