...空しく東西の古文書(こもんじょ)を渉猟(しょうりょう)していた...
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
...自ら群書を渉猟する事が出来なくなってからも相変らず和漢の故事を列(なら)べ立てるのは得意の羅大経(らたいけい)や『瑯代酔篇(ろうやたいすいへん)』が口を衝(つ)いて出(い)づるので...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...語学の研究のため露西亜文学を渉猟し初(だ)してから何時(いつ)の間(ま)にか露国思想の感化を受けると同時に...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...小説雑著は児供(こども)の時から好きでかなり広く渉猟していた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...和漢洋の歴史いずれなりとも汝の意に任せて渉猟(しょうりょう)し見よ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...渉猟(しょうりょう)の力も機会もないので...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...探偵小説執筆のかたわらひそかに古来の文献を渉猟(しょうりょう)し...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...また茶に関する書物の渉猟も...
岡倉由三郎 「茶の本」
...私はまず近着各紙を渉猟して...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...小説志願者はあらゆる書籍を渉猟することが肝心である...
田山録弥 「小説新論」
...ある哲学者が多年の間にたくさんの文献を渉猟して収集し蓄積した素材の団塊から自身の独創的体系を構成する場合があるであろう...
寺田寅彦 「空想日録」
...私の眼前のガラスの水滴の合流をいかに統計的に取り扱ったらよいかと思って諸文献を渉猟してみても結局得るところははなはだ少ないのである...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...既に革命の黙示録を渉猟したもののように思われるのだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ほとんど残りなく渉猟した...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...一面には典籍の渉猟に努力し...
森鴎外 「魚玄機」
...なお上古の文籍を渉猟(しょうりょう)していなければならなかった...
柳田国男 「海上の道」
...もっともその方の渉猟には...
吉川英治 「随筆 新平家」
...史料の渉猟や対比には...
吉川英治 「随筆 新平家」
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