...人間は淡々として神様に近い生活をするに至るであろう...
石原莞爾 「最終戦争論」
...淡々として無量の味...
種田山頭火 「其中日記」
...青白い顔の係官は淡々とした表情でただ機械的に職務を果たしていった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...淡々と述べられていて...
豊島与志雄 「道化役」
...淡々として一視同仁に眼をかけるものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...コロムビアのロート弦楽四重奏団のが(JW二五七―九)少し淡々としているが良い演奏だ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...あんまりびっくりして」お栄の調子は淡々として何んの技巧もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...直吉に対しては淡々としてゐる...
林芙美子 「瀑布」
...しかし今日私の心境はむしろ淡々としていてこんなつまらぬことは問題にしていません...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...淡々とした敍事の中に...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...私にとって冷々淡々としておられる「ひとごと」ではなくなって来ます...
宮本百合子 「偶感一語」
...男はべつに笑いもしないで自分も自分のパンを噛み噛み歩きそうして二人は暗くなった町中に入ったその夜は私はドロドロに疲れはてある盛り場のガードのそばの掘立小屋に泊った男が無理にさそったからではない彼はただ淡々と...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...それを語るにも淡々として...
三好十郎 「肌の匂い」
...彼らは淡々として当り前なものを作ったに過ぎない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...同じような淡々とした口ぶりで云った...
山本周五郎 「いさましい話」
...詞(ことば)は平曲のうちでもきわめて淡々と無常を謡(うた)い上げている筋のない一節であり...
吉川英治 「私本太平記」
...何という淡々とした姿だろう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...やはり山家集あたりの淡々としたところがよいの」などといって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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