...青白い顔の係官は淡々とした表情でただ機械的に職務を果たしていった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...淡々とした言い方だった...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...わずかばかりの恩給では食ってゆけませんので」山本さんは淡々と語る「四年前に勇退するときには後進に道をゆずる意味で...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...直吉に対しては淡々としてゐる...
林芙美子 「瀑布」
...淡々と高音部から...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...淡々とした気もちでいた...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...新聞に書いてないとは変ですね」チャールズ卿が淡々と言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...たゞ流れる水の如く淡々として...
牧野信一 「「尾花」を読みて」
...同時に八戒達が如何にも淡々として決して人の気持などを邪推することなく易々と会話を運んで行くのを...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...しかし今日私の心境はむしろ淡々としていてこんなつまらぬことは問題にしていません...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...その芸風は淡々と手堅く...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...淡々とした話で終始していたのだが...
正宗白鳥 「弔辞(室生犀星)」
...淡々としてただ事件を叙したのに案外面白いものがある...
三木清 「日記と自叙伝」
...これまでの淡々として枯れ切ったような人柄が一変していて...
三好十郎 「冒した者」
...(淡々と答える)三好 それを僕に言わせようと言うのかね? 僕に...
三好十郎 「好日」
...表面、淡々と、平常の罪人に接するときのように、裃、袴を着けて、用部屋に身支度はしていたが、それだけに容易ならない自制心を努力していたにちがいない...
吉川英治 「大岡越前」
...何という淡々とした姿だろう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...既に私はチタ子の淡々とした気もちが好きなっていましたので...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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