...とてもものすごい火事を消せないとな」「おい...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...馬鹿げてるが打消せない...
豊島与志雄 「白血球」
...私の腹の底には、消せない憤りが、沸りたつのをどうすることもできなかった...
中井正一 「図書館法を地方の万人の手に」
...消して消せない寂しさがあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬は純良な少年である――まだ世の塵(ちり)にけがれない真白い頭へうつった優しい人の影は、消して消せない、あんな気立てのよい姉上が、なんと心が狂って、竜之助のような奴に欺(だま)されたことだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...責めあったりするのだったら……消すに消せない思い出を間に挾んで...
久生十蘭 「蝶の絵」
...それこそ一夜に消せない火の災いとなっていたろう...
吉川英治 「三国志」
...消そうたって消せないわ...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
...だから自分は遅くまで消せない火事を考え得なかったのである)自分を驚かせたのは火事よりも大島爆発の噂(うわさ)であった...
和辻哲郎 「地異印象記」
便利!手書き漢字入力検索