...今日の流俗は反抗的ならざる一切に冷淡なのを常としている...
芥川龍之介 「近藤浩一路氏」
...(十月六日)流俗思ふに流俗なるものは...
芥川龍之介 「雑筆」
...而(しか)して普通流俗が学問芸術に害をなす程度は...
芥川龍之介 「雑筆」
...予は常に確信す、大正の流俗、芸術を知らず、無邪気なる彼等の常談(じやうだん)を大真面目(おほまじめ)に随喜し渇仰(かつがう)するの時、まづ噴飯(ふんぱん)に堪へざるものは彼等両人に外(ほか)ならざるを...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...更に又汝の感慨にして唯ほれぼれとするのみなりとせば、已(や)んぬるかな、汝も流俗のみ、済度(さいど)す可からざる乾屎のみ...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...更に又汝の感慨にして唯ほれぼれとするのみなりとせば、已んぬるかな、汝も流俗のみ、済度す可からざる乾屎のみ...
芥川龍之介 「梅花に対する感情」
...反(かへ)つて流俗の見に陥り易い...
芥川龍之介 「発句私見」
...藐然(ばくぜん)として流俗の毀譽に關せず...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...故ニ花候(かこう)ニ当テハ輪蹄(りんてい)陸続トシテ文士雅流俗子婦女ノ別ナク麕集(きんしゅう)シ蟻列シ...
永井荷風 「向嶋」
...流俗に所謂(いはゆる)不義(インフイデリチ)の念に冒(おか)されて...
夏目漱石 「それから」
...流俗に所謂(いわゆる)不義(インフィデリチ)の念に冒されて...
夏目漱石 「それから」
...従って流俗で云う第一義の問題も此見地に住する人から云うと第二義以下に堕(お)ちて仕舞(しま)う...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...道也は人格において流俗(りゅうぞく)より高いと自信している...
夏目漱石 「野分」
...流俗より高ければ高いほど...
夏目漱石 「野分」
...滔々(とうとう)たる流俗に抗する万古不磨(ばんこふま)の穴の集合体であって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何にも云はずに立ち廻つて行く流俗が却つて幸福であることを今更らしく思つても見なければならなかつた...
平出修 「計画」
...何にも云はずに立ちつて行く流俗が却つて幸福であることを今更らしく思つても見なければならなかつた...
平出修 「計畫」
...流俗の批判を恐れたものともなり...
平出修 「畜生道」
便利!手書き漢字入力検索