...今日の流俗は反抗的ならざる一切に冷淡なのを常としている...
芥川龍之介 「近藤浩一路氏」
...而(しか)して普通流俗が学問芸術に害をなす程度は...
芥川龍之介 「雑筆」
...予は常に確信す、大正の流俗、芸術を知らず、無邪気なる彼等の常談(じやうだん)を大真面目(おほまじめ)に随喜し渇仰(かつがう)するの時、まづ噴飯(ふんぱん)に堪へざるものは彼等両人に外(ほか)ならざるを...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...予は常に確信す、大正の流俗、芸術を知らず、無邪気なる彼等の常談を大真面目に随喜し渇仰するの時、まづ噴飯に堪へざるものは彼等両人に外ならざるを...
芥川龍之介 「梅花に対する感情」
...流俗に対する軽蔑...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...反(かへ)つて流俗の見に陥り易い...
芥川龍之介 「発句私見」
...藐然(ばくぜん)として流俗の毀譽に關せず...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...流俗を眼中に置かないやうな気分を何とも言はれず好いと思ふ...
田山録弥 「社会劇と印象派」
...流俗の諺(ことわざ)に降参して...
夏目漱石 「それから」
...流俗の諺(ことわざ)に降参して...
夏目漱石 「それから」
...流俗に所謂(いわゆる)不義(インフィデリチ)の念に冒されて...
夏目漱石 「それから」
...道也は人格において流俗(りゅうぞく)より高いと自信している...
夏目漱石 「野分」
...したがって始めより流俗(りゅうぞく)に媚(こ)びて一世に附和(ふわ)する心底(しんてい)がなければ成功せぬ...
夏目漱石 「野分」
...――われらが流俗以上に傑出しようと力(つと)めるのは...
夏目漱石 「博士問題とマードック先生と余」
...流俗の思はくがどうなるであらう...
平出修 「畜生道」
...流俗の批判を恐れたものともなり...
平出修 「畜生道」
...是(こ)れも世の中の流俗として遠方から眺めて居れば左(さ)まで憎らしくもなく又咎(とが)めようとも思わぬ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...これらは流俗に雷同してその可否を研究せざるにもよるべく...
正岡子規 「病牀六尺」
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